カナダ・ユーコン 2003 夏

5. スウィフト・リバー 〜 ボズウェル・リバー


6/22 (日) 晴れ一時通り雨

朝の「まったり」風景

朝7時、テントの中の気温は5度まで下がっていた。
まだ David 達も寝ているようなので、焚き火をおこして暖をとる。
天気は良さそうだが、風が少し出てきたようだ。

だんだんツアーのペースが掴めてきたので、コーヒーを飲んでまったり過ごす。
今朝のメニューはフレンチトーストにベーコン & フルーツ
もちろんフレンチトーストにはメープルシロップが付く。
皮ごと食べるブドウも美味い。

昨日釣れたグレイリングを塩焼きにする。
少々水っぽい感じがするが、あっさり味で割とイケる。ヤマメをさらに淡泊にした感じ。
もう一匹は David がホイル焼きにしてくれたが、塩焼きの方が合ってるかな。

今日も好天♪

またまた苦労して荷物を積み込み 11時過ぎに出発。
が、いきなりの強烈な向かい風。
それでも流れが速いので進めない程ではない。
恵子ちゃんは日焼け止め対策にモスキート・ネットを被ったが、効果あるのかしら?

岩燕が飛び回る。崖の途中にたくさんの巣穴があった。子育ての時期か。
出発時に遙か遠くに見えた雪山が気付いたら後ろになっていた。
景色はあまり変わらないのだが、着実に進んでいるのは確かだ。

テズリン・バー

大きなヘアピンカーブの内側で Piss Stop。
このあたりは岸が岩山になっていて大きく曲がり込んでいる。

さっそくビールを並べる鈴。テズリン・バー開店だ。
ユーコン川ルールで川の上ではアルコールは御法度なのだが、上陸休憩中は OK。
小振りのリンゴが美味い。丸かじりして芯は山の中に投げ込んで生物分解してもらおう。
双眼鏡で岩山の斜面に熊を探すが、それらしき気配は無し。

広い空を雲が勢いよく流れていく。
ユーコン川流域は川沿いにも関わらずかなり乾燥している。
風が爽やかなのはとてもいいのだが、指先や唇等がすぐボロボロになってしまう。
リップクリームは必須だ。(おいらは人から借りた)

岩山近くの比較的浅い箇所を通る時、フネの底の方からシャリシャリという音が聞こえる。
Cut Bank からこぼれ落ちた砂がが流れているのだろう。

綺麗な中洲

大きな中洲というか大きな島があった。
日本の川でもよくある光景で、傾斜のある広い浅瀬が左側に落ち込んでいる。
面白そうなので近づいていったのだが Don に止められる。
まぁ、荷物満載の重いカナディアンでは浅瀬には近づかない方が無難だろうな。

島をやりすごした後に中洲に上陸。ランチタイムだ。
例によってベーグルのサンドイッチ。当然ピーナツバターはたっぷり(笑)
支度中に通り雨がぱらっと降ったものの、すぐに青空が広がる。
太陽が顔を出すと木々の緑が映え、素晴らしい景色になった。この中洲はサイコーだ。

遠くの雪山

David に地図を見せてもらう。
昨日の遅れの分があるので、今日の予定のキャンプ地まであと 25km 以上はありそうだ。
少しだけペースアップすることに決定。
まぁ、このあたりも流速は割と速いので、テキトーに漕いでいれば充分。

流れが回り込むトコロの Cut Bank は見上げる程高い。
谷間を進んでいるような感じさえする。
ちなみに、一番上側に見える薄い白っぽい地層は火山灰だそうな。
岸辺にカモ(アビ?)の群が休んでいた。

David がオススメだと言っていたキャンプ地に6時過ぎに無事到着。Boswell 川の約 7km 手前。
確かに上陸もし易いし景色も good。おまけに高低差も少ないので荷物運びも楽そうだ。
と、ボイジャー 450 の一人乗りコーミング仕様がぽつんと一挺。奥にはテント。
David が様子を見に行くと、疲れたので寝ていると言ったとのこと。日本人だそうだ。

グレイリングを釣る

「先客が居る時はキャンプ地をズラす」というユーコン川の暗黙のルールがあるのだが、
時間も時間だし、次のキャンプ候補地も遠いので、彼のテントから少々離れたトコロに陣取る。
遠慮して静かに荷物を運び、テントを立てる。
今日は地衣類が生い茂った上を選んだ。マットが要らないぐらいふかふかだ♪

ファイヤーピットは寝ている彼の近くにしかないので、新たに掘って作った。
薪を集め終わったら、例によって釣り。
グレイリングを2匹釣る。というかグレイリングしか居ないようだ。

夕食はチキンと野菜の炒め物・ナッツ入り。David & Katarina は料理が上手だなぁ。
柿崎さんがパイナップル好きなことが判明。や、缶詰のシロップが好きと言うべきか。
食後には八角入りのシナモンティーも出してくれた。ノドに良さそう。

ずっとテントから出てこない謎の彼の迷惑にならないよう早めに散会。
文庫本を2ページぐらい読んだところで爆睡…

本日の漕行距離: 50 km


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