カナダ・ユーコン 2003 夏

2. 伊豆 〜 成田 〜 バンクーバー 〜 ホワイトホース


6/19 (木) 晴れ (日本) 〜 晴れ (Vancouver) 〜 雨 (Whitehorse)

旅行会社から示された集合時間は 16:30。エアカナダの成田発は 18:30。
伊豆から成田は遠い。通常、三島〜東京は新幹線を使うのだが、経費をケチって途中までは在来線。
横浜で 14:30 発の成田エクスプレス(NEX)に乗り換え、成田第2ターミナル着は 15:55 だ。
ちなみに三島発は 12:28。ま、こんだけ余裕があれば大丈夫だろう。

ホームで三島発組集合。齊藤さんと太刀川さん、それにおいらだ。
沼津発組の3人が乗っているのを確認し、三島駅を定刻出発。
じめじめして蒸し暑い。ここのところ富士山があまりよく見えない天気が続いている。

熱海・小田原を過ぎると乗客はかなり減る。
膝の調子が良くない齊藤さんが自作してきたトイレサポート用椅子なぞの話をしつつ 既に思いはユーコンへ。
彼の地ではトイレ(大)は自分で穴を掘ってするしかない。

ふと気が付くと駅に停車している時間が妙に長い。
アナウンスが流れる「東海道線・架線故障の為、しばらく停車します」
お〜い!

緊急乗り換え@大船駅

電車はじりじりとしか動かなくなった。茅ヶ崎到着時点で 14:00 を過ぎる。ヤバイ!
東京発のすずと旅行会社に連絡を入れる。成田到着が何時になるかはまったくわからない。
藤沢で 14:30。降りてタクシーを拾うかという話も出たが、それでは恐らく間に合わない。
この時点で、ツアーのキャンセルをある程度覚悟した。

なんとか大船到着 14:50 だ。根岸線経由ならば!と思い確認すると、なんと NEX がある!!
皆知らなかったが、大船始発の NEX があったのだ。
15:11 発に乗れば、17:00 には成田空港に着けそうだ。
駅もかなり混乱していたが、緑の窓口で全員無事に乗車券をゲット。
NEX が定時に動き始めた時にはホントに安堵した。

予定より大幅に遅れて成田着。
マッハでチェックインを済ませ、飛行機には間に合った。やれやれ。

ここで恵子ちゃんと初対面。なんとツアーに単独で参加してきたのだ。
おやぢ達ばかりのムサ苦しいツアーを覚悟していたのだが、一気に和やかな雰囲気になった。
免税店でタバコなぞを買い込み、AC004 に乗り込む。

SARS 騒ぎもあったので、ガラガラの機内を予想していたのだが、見事に裏切られ、ほぼ満席。
4席独占して横になって寝る目論みはもろくも崩れ、狭いエコノミーシートに固定されてしまった。
機内食の後、映画は「デアデビル」。うーむアメコミものはなぁ。2本目の Pleasantville の途中で意識がなくなった。

あまり眠れないままバンクーバー到着。
現地時間の 11:10。日本時間では午前3時過ぎだ。

自己紹介タイム@バンクーバー空港

イミグレでおぢさま2名が引っかかる。
「英語が喋れない」と言ってしまったため、通訳のいるカウンターに廻されたのだが、
肝心の通訳が中国人乗客とトラブっていた。SARS 騒ぎの余波をモロに喰った感じ。
ツアーなので、全員まとまってイミグレを通るべきだったと反省。

結局、イミグレ通過に1時間以上も掛かってしまい、ようやく乗り換えへ。
カナダドルを持っていなかったので、1万円分だけ両替する。レートは 94円ぐらい。
フードコートで各自食事をし(バーガーキングのポテトはエグかった…)、改めて自己紹介タイム。
ここで、ようやく落ち着いて10人が揃ったのであった。

次なる関門は、世界一厳しい?と言われるカナダ国内線のX線検査。
案の定というか、ここでも1名引っかかる。でもなんとかパス。
14:35 定刻発でホワイトホースへ向け再度フライト。

低く垂れ込めた雲の隙間から、一面の森とぐねぐねに曲がって流れる川が見えた。
残念ながらユーコン準州は天気が悪いようだ。
小雨の中、17:30 ホワイトホース空港到着。外気温が明らかに低い。

手荷物受取所では David と Katarina の2人が待っていた。
KANOE PEOPLE の2人のガイド(正確には Katarina はヘルパー) だった。
2台のミニバンにスーツケースと人間に分かれて乗り込む。
David は日本語が少し喋れるそうだ。雨の中、少し走ってダウンタウンへ。こぢんまりとした街だ。

KANOE PEOPLE

先ずアルコール類の買い出し。
ツアーには食事は付くが、アルコール類は一切ないので呑みたい分だけ自分で確保する。
7日間は文明から離れるので、酒飲みには重要な儀式だ。
ビールだけも何種類もあるので迷うところ。

次いで KANOE PEOPLE へ。
予想していたよりも綺麗な建物。レンタル用と思われるカヌー・カヤックの数も凄い。
ここでツアーの誓約書にサインし、釣りのライセンスも購入する ($20/6日間)
ルアー(スピナーが一番釣れるそうだ)や虫避けスプレーなども買い込んでおく。
日本製の蚊取り線香も置いてあった。
店の裏はユーコン川。川幅は 30m ぐらいで 10km/h ぐらいで流れているように見える。

ようやく今日の宿 Yukon Inn へ。
ここでとどめのトラブル発生。予約してあるハズなのに部屋の準備ができていない。
David が掛け合ってくれてなんとか部屋が決まる。このへんがカナディアン気質なのか?

街に出る

各自部屋に荷物を置き、買い物&夕食に街に出る。
まずは川で絶対必要な長靴を買わねばならない。
嵩張るので現地購入の人が多かったのだ。(おいらもそうだが)
幸い Canadian Tire というホームセンターは宿からすぐだ。

一番安い $11 の長靴を無事購入し、ついでに安売りのルアーも購入。
Canadian Tire には安いテントもシュラフも合羽もなんでもあるので、
仮に日本から何も持ってこなくても装備を揃えることができるだろう。

隣のスーパーに寄って、非常食?等を買い込んだ後に夕食の場所を探す。
気付いたら 22:00 を過ぎていたのだが、まだまだ明るい。夕方にもなっていない感じ。
傘をさす程でもないのだが、小雨がずっと降り続いている。

すぐ近くに「新東方酒楼」という中華料理屋を見つけ、遅い夕食にする。
ここは北米には珍しく、喫煙可の店で、味はまずまず。量はカナディアンサイズだった。
各自満足してホテルに帰る。

いやはや、文字通り長い一日だった。
全てのトラブルに巻き込まれた佐野さん、お疲れさまでした。
明日は晴れるといいなぁ…


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