カナダ・ユーコン 2003 夏

1. プロローグ


ユーコン川概念図

「ユーコン川=アラスカ」というイメージを強く持っていた。

人はほとんど住んでおらず、道もなく、熊と鮭と大量の蚊が居る川。
正確にはカナダを源流とし、アラスカを東西に横切り、
最終的にはベーリング海に注ぐ大河だ。

しかし、今回太刀川さんから渡された日通旅行 のツアーのパンフには

 「テズリン〜ユーコン川」300キロ

とある。

どうやら、上流域のいわゆる「観光ルート」を下るようだ。
行程もカナダ国内(ユーコン準州)に収まっている。
地形的には比較的山間部で、標高は 700m 程度。緯度は北緯60度だ。
ちなみに北極圏は 66度33分からなので、それには当てはまらない。

話は戻って約3年前。
OSKA を通じて親しくしてもらっている太刀川さんから「ユーコン川に行こう」という話が出た。
当時、サラリーマンだったおいらにはそれほど長期間休めるかどうかもわからず
また同行予定の OSKA のおぢさま方もリタイヤ前だったこともあり、実現には至らなかった。

しかしながら、今年に入りそれらの問題も無事解消し(笑)、にわかに話が戻ってきたのだ。
参加メンバーを募ってみたところ、9人も集まった。
OSKA 関係のおぢさま方が5名、そして比較的若者(笑)が4名。

今回のツアーはガイド付きのいわゆる大名ツアー。
カヌーはレンタルの大型カナディアン。食事は全部ガイドが作ってくれる。
持参するモノはテントとシュラフ、着替えと身の回りの品程度でコト足りる。

とは言え、もちろん熊の心配はある。間違いなく居る。
まぁ人数が人数だし、ガイドは銃等の対策をするだろうし、なんとかなるだろう。
川下り中は風呂もシャワーももちろんないけど、これもなんとかなるだろう。
英語もなんとかなるだろう。SARS も西海岸は関係ないさ♪
唯一の問題は、おぢさま方5名の平均年齢が軽く60を越えるコト。

装備的には手持ちのモノで問題なし。
デジカメは7日間文明から離れるので乾電池式の CANON A60 を購入。
あと防水ポーチと格安(650円)の釣り竿だけ買ってきた。

が、DVカメラとパソコン(VAIO-C1)をパッキングしようとしたら、愛用の 60L バックパックに入りきらない。
仕方がないので、親父の大型スーツケースを借りる。歩くには不利だが、容量的には全然余裕だ。
Tシャツと下着類を予定より1セット多く持つことにした。


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