ひさしぶりに地面の上でゆっくりして、おぼつかない足取りでフネに乗り込む。
美留和橋から下は川幅が広がり、しばらく改修された直線が続いくため表向きの危険は少なくなる。
1時を過ぎた。食後とゆうこともあって、めいめいのんびり流れる。
鈴なぞは、横や後ろ向きで流されている。快晴の空が綺麗だ。
だらだら流されていく我々の横を、木目も美しいカナディアンに乗った夫婦連れが追い越していった。
みょーにワイルドな奥さんで、とーとつに川に飛び込んで泳いだりしていたが、
なかなかいい雰囲気を出していた。
結局、この夫婦には追いつけなかった。カナディアンより操作性のいいハズのカヤックなのに (^^;
流れ自体もあまりない区間だったので、少しは漕がないと進まない。
古い橋をくぐって、車の多い札弦内(さっつるない)橋をくぐるぐらいになると、
川はまたくねり出す。
けっこうカーブもキツく、倒木/沈木の量は上流部よりも多いぐらい。
再び一列縦隊を取る。
大きなな右カーブの外側の淵で休憩。
かなり森の中の雰囲気となって、にわかに空も暗くなる。
そろそろ土壁が近い予感がする。頭の中になぜか JAWS のテーマが流れた。
NECC で教わった土壁攻略法を皆で復習する。
目印の「木に巻いたテープ」があるハズなのだが、なかなかそれらしきモノが出てこない。
とあるカーブを曲がると流れが速くなる。ふと前方を見ると NECC で教わった三角岩が見えた。
土壁だ !!!
後続に教えようと、バック漕ぎをするが流れが急で止まらない。
Uターンして、全力でフォワードストローク!
しかし、流れはさらに強く、半回転したまま流されていく (ToT)
横を鈴のフネが突入していった。
三角岩の右に入ってしまうと前方の倒木に引っかかるため、絶対絶命だと言われていたが、
まさにフネはその方向に流されている。ヤバい〜ヤバすぎるぅ〜
フネの向きを前向きに変えて、三角岩を越えたところで
必死で左へターン。全開ストローク!!
なんとか中州下の浅瀬に引っかかる。
鈴はその下の右岸に付けていた。
そのままフネを出して土壁横の浅瀬に乗り上げる。
いやぁ、かなりヤバかった。マジであせったのなんの。
ツッチー達は中州下の浅瀬で亀状態になっていたので、
フネを降りて、ライニングダウンしてきた。正解だと思う。
皆であらためて土壁を観察し、あそこに流されないでホント良かったと胸をなで下ろした。
一息つくことにした。
ふと見ると浅瀬にサングラスの残骸があった。
レンズは片方なく、ツルは両方ともない。
ここで沈をしたカヌーイストのものと思われ…合掌。
土壁自体は伏流となって川が崖下に流れ込んでいるところで、
倒木も何重にも重なっていて、あそこにハマっていたらタダでは済まないだろう。
生きているってすばらしい (^^; タバコがうまいぜ。
ツッチー挺の水をかい出してから出発。
またもや小さい穴が開いてしまった模様だが、あまり大したことはなさそうだ。
流れも少々速いが、土壁の瀬に比べれば全然楽勝。空は再び明るくなってきた。
何個かのカーブをクリアすると、前方に「工事中」の看板。
その先で川は2手に分かれていた。なんとなく野生の勘で左コースを選択。
後から聞いた話では、右コースは倒木が川幅いっぱいに倒れていて、
「かなりキビしいリンボーダンス」を強いられたとのこと。
左は改修された直線コースで、面白みには欠けたがトラブルはなく下れた。
300m 程先で合流。
前方に今日のゴール摩周大橋が見えた。
橋の両側には何組かのカヌーイスト/カヤッカーがテントを張っている。
我々もカヌーポート奥の空き地にテントを張った。
橋のたもとの「ペンション・ビラオ」にて風呂にいれてもらう。露天もあっていい感じ。
急激に空腹を覚えた我々は、自炊するかどうか協議の末、
すぐ横のコンビニ併設の焼き肉屋「焼き肉一番館(摩周一番館?)」へ。
飲み物別で 1,380円食べ放題 60分一本勝負で、定食以外なら、焼き肉でもカレーでも
ラーメンでもなんでも OK とゆう太っ腹な店。
肉の味もなかなか良くて、4人ともすさまじい食欲を見せる。
十分にモトを取って満腹満足状態でテントに帰り着いた。
すでにあたりは真っ暗。
まだ寝場所の決まらないライダーがうろうろしてるのを見て、
「若いよのぉ」などと余裕を見せる我々であった。
軽くコーヒーなんぞを飲んでから眠りについた。
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