北海道 ツーリングレポート 1997 夏
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(第 5 話) 気温急低下
- 7/29 (火) 曇り時々雨のち雨
5 時ころ嫌な感じで目が覚める。雨がフライシートをたたいていた。あちゃぁ…
非常食にと買ってあったカロリーメートをかじりつつ撤収の準備。
明るくなってから気付いたのだが、昨日のうちにさらにテントが増えたようだ。
まわりには、どっかの大学のサイクリング部の合宿と思われるテントが並び、
木立にロングツーリング仕様の自転車が立てかけてある。
早くもがちゃがちゃと朝飯の準備を始めた彼らの会話を聞いていると、
おいらは 10ン年前にタイムトリップしてしまう… (遠い目)
自転車はランドナーからマウンテンバイクに変わっても、
チャリ部の性格の根元みたいなものは何も変わっていないようだ。
霧雨の中とりあえず出発。
キャンプ場の山を降りた町営のラベンダー園でフル装備をする。
この時間帯(6時ぐらい)にこの天気だと、さすがに観光客もいなくて静かだ。
ファーム富田もひっそりと静まり返っていた。
上富良野のローソンにて朝食。
ルートを検討するが、天気のせいでイマイチ気分が乗らない。
とりあえず吹上温泉に行ってみることにする。
濃霧の中、吹上上富良野線を登る。
途中、「正面の山は十勝岳」とかゆう看板が何個所かに出るが、
当然ながら正面は真っ白で何も見えない…
十勝岳温泉の登山道入り口まで登ると霧が晴れた。
どうやら雲の上に出たようだ。下界は真っ白で景色は望めないが太陽も顔を出す。
吹上温泉へ。
人数は 10人ぐらいで、それほど混んでいるという訳でもなかった。
惜しむらくは、おいらが着いた時にちょうど出発していった八王子ナンバー
ジムニーのぴちぴちギャル(死語) 2人連れ。
美瑛方面から登って来たライダーに天気を聞くと、
どうやら北の方は晴れているようだ。
彼自身も今朝はカッパを着ていないという。ちょっと希望が出てきた。
望岳台までのダートも舗装化が進んでいた。寂しいね
白金温泉への途中で今期初のキタキツネを見たが、
妙にやせ細っていてなんだか病気のようだった。
美瑛に出る。
曇り空だがそれほど悪くもない。
ただ、妙に寒くてジャケットは脱げない。
北瑛小学校の Internet Camera
も確認した。この時間では誰も操作していないか。
R237 を北上。
天気が良くないせいもあって、昼飯のことばかり妙に考えてしまう。
そうだ。寒いから旭川ラーメンを食べよう!
心に決めてしまうと一刻も早く食べたくなってきた。
呪文のようにラーメン、ラーメンと唱えながら走る。
ツーリングマップルに載っていた「旭川ラーメン村」を目指すが、
国道を曲がるタイミングを逃し、市内に入ってしまう。
ううう、こんな渋滞にハマっている訳にはいかんのだ。
早くラーメン食べたいのに。
それでも、どうにかこうにか到着。
# 「道道90号」という表示はなく、「環状 1号線」だったので迷ってしまった。
時刻は 11時。いい時間だ。ちょうどライダーのニイちゃんが出てきたところで、
「山頭火」の塩ラーメンが美味かったと言う。それではおいらも試そう。
うむっ。確かに美味い!
こってりしたトンコツにも通じる塩味が冷えた体に染みわたる。
スープまで全部飲んでしまった。
ただ、量的には若干物足りないので、大盛りかライスを付ける方がいいだろう。
駐車場の向かいにある肉屋?で「幻のぶたまん」というのも食べてみるが、
こちらは普通の肉慢だった。
R39 を層雲峡方面へ。
天気が持てば、三国峠を超えて然別峡キャンプ場へ行きたいのだ。
しかし、このあたりから再び雨が降り始め、カッパを着たり脱いだりを繰り返す。
層雲峡のトンネルを抜けると大雨になってしまった。
小函で休憩して、回復を待つが止みそうにない。
諦めて出発。大雪パーキングから上士幌の とほ民宿
「かぶとむし」に電話を入れる。なんとか寝場所は確保できた。
三国峠の景色が見えなかったのが非常に残念だが仕方がない。
雨はめちゃくちゃ激しくなって前が見えないほど。さわと温泉も見送り。
糠平の手前でスケーター
(ローラースルーゴーゴーに似ているが、動力は路面を足で蹴るのみ)
のツーリストを発見!
この土砂降りの中、どこから走って(蹴って)来たのか!?
あまりにびっくりしたので、挨拶すらもしてあげられなかった。
上士幌まで下りるとあれほど激しく降っていた雨が止んだ。ウソみたい。
しかし、この道路 (R273) 何年経っても工事中で、まじめにやってるように思えない。
ガソリン残量が非常にヤバイ。すでにリザーブに入った。
「かぶとむし」の前を一旦通り過ぎ、R241 との分岐にあるホクレンで給油。
今日の Bronco の燃費は 40km/l ぐらいだ。
宿に着く。今日は久々に布団で寝られる (^-^)
ここは初めて泊まるのだが、とっても居心地がいい。
いきなり落ち着いてしまう。
夕食の後、町営の新築の温泉へ行くが、あまりに奇麗でびっくりしてしまう。
清里町の町営温泉もそうだが、ここ数年でこの手の豪華温泉がかなり増えたようだ。
値段は 300円程だったと思う。
寝る前に宿オリジナルのアイスを食べる。
宿主自ら「自信がある!」と胸を張るだけあって、本物の牛乳の味がして美味しかった。
…と宣伝しておきましたので、次回は安く泊めてくださいね。
本日の走行距離 260km
つづく
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