北海道 ツーリングレポート 1995 夏
(第2話) 始まりはいつも雨
(つづき)
翌朝は釧路上陸なので早く寝る。でも天気が悪そうだ ( ; _ ; )
- 7/17(月) 雨時々曇りのち晴れ
到着前にデッキに出てみる。かなり強い風に雨が混じっている。やばい。
バイクを降ろしてFTの軒下でフル装備状態に。
気をとり直してまずは和商市場へ…イクラ丼が俺を呼ぶ。
相変わらずの、おばちゃんの「おにいちゃん、朝ご飯食べたの?、
まだなら食べてきなよ」とゆう強引な客引きをくぐりぬけつつ一通り冷やかしてみる。
相場はどの店でも似たり寄ったり。魚介類の他にご飯も一緒に売る店が増えていた。
ここでイクラ丼を食べる人がそれだけ多くなったとゆうことか。
適当に1000円分程、ごはんにかけてもらう。サービスにタラコもひとつ
付いてきた。タバコ屋さんの前のテーブルにて食事。ああうまい (^-^)
早くも幸せ状態になってしまったおいらであった。
外に出ると雨は止んでいた。天気予報は午前中雨とゆうことだが、
とにかく走り出す。晴れたら襟裳方面に行こうと思っていたが…
とりあえずR38 を西へ。まだ北海道を走っているとゆう感じはあまりしない。
白糠を過ぎたあたりから雨が降り出す。なんか去年と同じパターンだ。
よく考えてみると日付もまったく同じだ (^^; このパターンで行けば、
浦幌の峠を過ぎたら止むはずだ。
果たして、浦幌の町の直前で雨は止んだ。
吉野共栄の交差点で信号待ちをしていると原口さんがしきりに後ろを指さす。
ちょうどお店があったので SRXを停める。
ぬわんとテールランプが灯かなくなっていた。げげ、
去年も三国峠のトンネルの中で玉切れしたのに、1年で寿命か〜と思ったが、
フィラメントは切れていない。雨のせいでアース不良になったようだ。
このままではブレーキランプも灯かない危険な状態なので、
パッキングをほどいてなんとかアースが取れるように修理する。
ここで役立ったのが、フェリー乗船の際につけていた荷札の針金だった。
弱々しいもののランプが灯くようになってようやく再出発。
なお、この症状は乾いたら完全に直った。SRX はラテン系バイクだった。
池田ワイン城へ寄る。修理に手間取ったのでぼちぼち昼飯にしてもいい時間だ。
んが、バイクで飲むわけにもいかず、値段もちょっち高かったので、
「新得で蕎麦を食おう」とおいらが無理矢理提案して原口さんを諦めさせる。
富良野方面の空が明るかったので、この時点で襟裳行きはボツ。
北海道歴7回目にして襟裳には行ったことがないのであった。
R38 の十勝川を挟んで反対側の道道(手持ちのツーリングマップと
番号が違ってとっても不便)を走る。道はやっと北海道らしくなり、
前後に車のいない状態が快感である。
でも考えてみると去年もこの道走ったぞ。
新得駅でちょっと遅い昼食、月見蕎麦を食べる。
ワイン城に比べてなんとリーズナブルなことよ。
ちょっと体が冷えていたこともあって、なかなかうまかった。
霧の狩勝峠を一気に気分良くかけ上がり(ごめんよチャリダー諸氏)、
「道の駅南富良野」まで走る。巨大なイトウが水槽で泳いでいた。
オショロコマもいたが、ちょっと病気っぽかった。
ここで今夜の宿の作戦会議。
ミーハーなおいらは吹上温泉に去年入りそこなったので、
絶対混んでいるとは思うけど、行ってみたいなと思ったので
白金温泉のキャンプ場を目指すことにする。
ありゃまた雨が落ちてきた。再度カッパを着込むがすぐ止んだ。
樹海峠をさくっと越えて、西達布付近で R38 を離れ麓郷方面へ。
特に観光地には寄らずに麓郷交差点を直進して、
ベベルイ零号線を走るべく右折してダートに入る。
ダンプが多い。例のごとく不要な開発/開発の為の開発か?
原始ヶ原の入口付近でなにやら作っていた。
まさかこの道まで舗装するんぢゃないだろうな : (
ラベンダー羊ヶ丘にはもちろん寄らずに、
ちょっと下ったところからの中富良野の景色を楽しむ。
ここは今年の年賀状のデザインに採用したところである。
遠く富田ファームの畑も見える。薄日が射していい感じ。
斜線道路を抜け R237 へ。深山峠付近に観光用のラベンダー園が増えていた。
ここにも寄らない :-) 美馬牛の駅の横のAコープで買い出し。
米は売っていなかったので、近くの米屋で頼んで 2kg 程を売ってもらい、
原口さんと半分づつ分ける。
午後遅くの空はいつの間にか晴れていた。拓真館付近でいつものように迷い ( ^^ ;
野性の勘を頼りにダート道を走る。美瑛の丘は綺麗だ。
白金温泉への途中、歩人(ほびっと)でハム・ソーセージ類を買い出し。
「とほ」も売っていたので購入。初日からリッチなキャンプの予感。
ワイン城でお金使わなくて良かった :-)
キャンプ場に着き、受け付け/設営を終り、
まずは風呂とばかりに吹上温泉を目指す。
をお、望岳台までの道が新しくなっている!雨上がりのせいで、
望岳台からのダートもほこりがたたずに走りやすい。
が、吹上温泉の駐車場は車でいっぱい、予想通り混んでいた。
意外にもジモティも多いようだ。おそるべし宮沢りえ効果。
帰り道、新しく出来た橋の上で夕陽を見る。雲海が真っ赤に染まって、
なかなか感動的うるる。
キャンプ場に戻り、釜飯と歩人特製生ハムセット&サラダとゆう豪華な晩飯。
独りぢゃなかなかこうはできない。ハムは美味かった。
残念ながら星は出ていない。
本日の走行距離 311 km
明日の朝、早起きできたら、もう一度吹上温泉に行ってみよう。
(つづく)
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