ドイツで行われている、Gleichmaessigkeits Pruefung (和訳:一様性試験)
という自動車レースに特化したラップタイマーです。
ドイツ在住の Wolfgang Hustaedt 氏の依頼により Parallel Lap をベースに開発しました。
Gleichmaessigkeits Pruefung とは?
日本では例を見ないルールなので説明します。
- クローズドサーキットを12周して競技します。
- 2周目のラップタイムを記録します。これが BaseTime となります。
- 3,4,5周目は、BaseTime と同じタイムになるよう走ります。
ラップタイムが0.1秒異なる毎に1ポイント減算されます。(1秒で10ポイント減)
- 6,7周目はガスチャージのためピットインします (非減点対象)
- 8周目は、2周目と同じく BaseTime 測定です。
- 9,10,11周目は 8周目と同じタイムになるよう走ります。(減点対象)
- 12周目はアウトラップです(非減点対象)
- 終了後、減算ポイントの少ない人が勝ちです。
トータルで 3〜8 ポイント以下に減点を抑えなければ勝てないほどシビアだそうです。
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メニューより、Preferences にて、名前と計測モードを設定します。
名前は 15バイト以内で設定してください。(初期値は「Your Name」)
この名前がメモ帳書き出し時に使用されます。
モードは、1/10 秒と 1/100秒モードのどちらかを選択してください。
なお、1/10 秒モードの場合、1/100秒台は「切り捨て」です。(GLP ルールより)
四捨五入ではありませんので注意してください。
(例: 00:12:39.28 の場合、00:12:39.2 となります。)
初期値は 1/10秒モードです。
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「Start」ボタンで計測開始します
- 一番上の大きなフォントで表示しているのがラップタイムです。
- 初回は、ゼロからの加算表示を行います。
- Lap計測以降は BaseTime からの減算値を表示します。
- BaseTimeをオーバーすると、"+" の表示がされます。
「Lap」ボタンでラップタイムを記録します
- 初回は、BaseTimeが記録されます。(「Base」と表示)
- ラップ数、ラップタイム、BaseTimeとの差分が記録されます。
- 最大 99 ラップまで記録できます
「Base」ボタンで BaseTimeを記録・変更します
- 今までの BaseTime はクリアされ、新たに BaseTime が設定されます。
(レースでは 8周目の新規 BaseTime 計測時に使用します)
「Stop」ボタンで計測終了です
ラップタイムの目安が、アナログ時計風にグラフィック表示されます
グラフィック表示はラップ毎にクリアされます。
なお、4つのボタンはハードウェアボタン(予定表、アドレス、ToDo、メモ帳)を
押すことでも対応しています
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計測終了後、「Memo」ボタンを押すと、メモ帳へデータを書き出します
(データ書き出し後は「Memo」ボタンは消えます)
「Clear」ボタンで、表示をクリアします
(一番左のボタンは、「Start」→「Stop」→「Clear」→「Start」と変わっていきます)
- なお、計測時は自動電源OFF機能が停止します!ので
電源の切り忘れに注意してください。
- Palm OS 3.0 以降は画面上部にバッテリー残量を%表示しますので参考にしてください
(残念ながら電池のビットマップの表示は描き変わりません)
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メモ帳への書き出し結果イメージです
- 計測したラップのみが書き出されます
- 1行目の日付・時刻は「環境設定」の「書式」のフォーマットを使用します
P.S.
Gleichmaessigkeits Pruefung 参加者以外には使い道がないかもしれませんが、
もしかしたら、体内時計のトレーニング用等に使えるかも??
また、計測精度は Palm デバイスの Tick 値に依存します。
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-- 変更履歴 --
Ver 1.2 (2004/09/13)
- ラップタイムのアナログ時計風表示追加
- 名前の設定を Preferences に移動
- その他
Ver 1.11 (2003/02/14)
- 計測リストのスクロール処理の改良
- その他、内部処理の小変更
Ver 1.1 (2002/08/20)
- BaseTime 新規設定機能追加
- 計測モード (1/10 or 1/100 秒) 設定機能追加
Ver 1.0 (2002/07/02)
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