カナダ・ユーコン 2003 夏

18. ゴールデン 〜 バンクーバー


7/5 (土) 晴れ

カナダ太平洋側時間の 8:00 起床。
めんどくさいので、時計を進めることはしていないのだ。
昨日とはうって代わって、眩しい日差しに抜けるような青空。
一番の観光ルートが天気が悪かったのだが、駆け足で抜けてしまったので、それもやむなし。

朝食分の食料も持っていたが、まともなコーヒーも飲みたかったので、GOLDEN の R1 沿いの SUBWAY に寄る。
テキトーな朝食セットをそれぞれ購入。昨日のスーパーで買った巨大サラミ・サンドイッチもパクつく。塩辛い〜
鈴の運転で R1 を西へ爆走。

Rogers Pass への途中で、「TIME ZONE CHANGE」の看板を道端に発見。
なんでもない山の中の上り坂の途中にぽつんとあって、ぼーっとしてると見逃す可能性大。
ちなみに、一昨日はジャスパー手前のアルバータ州の州境が TIME ZONE の境目だったのだが、
薄暗かったのもあって見落としていたようだ。

Revelstoke の街で小休止。セブンイレブンでアイスを買う。
よーやく夏が戻ってきた感じ。
ここからおいらに運転手交代。ひたすら山の中だが、オートクルーズでずっと走れるので楽ちん。
林業地帯なので、カナディアンログハウスのメーカーが散見できる。

美幌峠(うそ)

Kamloops の街が近づき、クルマが多くなる。
昼時なので、街へ降りて KFC へ。ここも日本と同じ味だねぇ。
ここでルート検討。
選択肢は、そのまま R1、有料の R5、はたまた Wistler 経由で R99 の3つ。
同じ道はつまらないし、時間も大丈夫そうなので R99 を選択!

このあたりから景色ががらりと変わって、乾燥地帯の様相になる。
Kamloops Lake の西の外れの峠のビューポイントで休憩。
北海道の美幌峠から屈斜路湖を眺めているようだ。
湖の対岸を、とてつもなく長編成の貨物列車が走っていた。

神の子池(うそ)

R1 から R97 を少々走り R99 へ。
「実は運転はキライなんだ」と鈴がカミングアウトしたので、おいらがずっと運転。
R99 に入った瞬間に後悔した。ぐねぐねの山道。道狭い!
まぁ、キライじゃないんでいいんだけど(笑)

Harry Lake という小さな湖が凄く綺麗だったので、しばし眺める。
エメラルドグリーンの水面に浮かぶ小さな島がとっても絵になる。
こちらは北海道で言うと神の子池ってところだろうか。

マーブルキャニオンの渓谷

オートクルーズは全然使えないような道だが、R99 は景色に変化があって面白い。
Pavilion の小さな街を抜けると Marble Canyon の深い渓谷沿いになる。
ビューポイントで停まって下を眺めると、茶色く濁った濁流が流れていた。

しかし、アップダウンの激しい道だ。
絶対的な交通量が少ないのはいいのだが、現地のドライバーは総じて運転が上手くないようだ。
WindStar にはかなり慣れたので、快調なペースで飛ばす。

Lilloet のビジターセンター

そろそろガソリン残量が怪しくなってきたので、Lillooet の街で給油。
久々の踏切で長〜い貨物列車の通過をのんびりと待つ。
鈴と YAS はビジターセンターでトイレを借りていた。

道はここからさらに険しく狭くなる。まるで奥多摩のようだ。
時々1車線しかない小さな橋も出てくる。対向車がいたら譲らないと通れない。
しかも木製の橋だった。なかなかスリリング♪

Seton Lake から Wistler の山を望む

Seton Lake のほとりのビューポイントで停車。
やっと Wistler の山が見えてきたのだ。もう太平洋に近いのに雪を被っている。
深い森の中の狭い道がひたすら続く。

峠を越えると、これまた急な下り坂の連続。ビーナスラインから松本に降りる道に近い。
不思議なことに「エンジンブレーキ使うな」の看板が各所に出ている。
騒音防止?とも思えるが、山の中で市街地は遠い。
案の定、前を走るクルマのブレーキの焼けるニオイが酷い。フェード寸前な感じ。
1台カーブを曲がりきれずに突っ込んでいるクルマもいたが、カナダ人に任せる。

Wistler は、小綺麗な感じで観光地しすぎててイヤだったので、素通り(笑)
しばらく先のビューポイントで休憩。
クルマの返却に備えて、車内清掃&再パッキング。
景色も見ずにバタバタしている我々を観光客が不思議そうに見ていた。

ようやく道は海に出た。ジョージア海峡だ。
しかし、相変わらず狭くてぐねぐね。日本に例えるのも飽きたが西伊豆に近いか?
久しぶりのR1 ハイウェイ。ライオンゲート・ブリッジを渡ってバンクーバーのダウンタウンへ。

AVIS のカギ返却ボックス

土曜の夕方なので渋滞を心配していたが、それほどでもなかった。
最後の給油を済ませ、一旦ホテルに YAS と荷物を置いて、AVIS の営業所へ。

が、20時を過ぎていて、営業所は既に閉まっていた。
うーむ、どうやってクルマを返せばいいのか?
駐車場の入り口の係員のおっちゃんに聞いてみたら、「駐車券取って、下に行けばわかるよ」とのこと。

なるほど。返却用のキーボックスがあった。
クルマの状況と走行距離をチェックシートに記入し、箱に入れれば完了となるようだ。
総走行距離は、実に 2,179km となっていた。
いや〜3日間でよく走ったもんだ。懸案の燃費も 10km/L 程度は行っていたので上々だった。

RAMADA ホテルまで歩いて帰ってチェックイン。
卒業パーティーの客で非常に混んでいた。やはり予約しておいて正解。
日本食を食べたいという YAS の希望で、ツアー打ち上げはまたもや TSUNAMI SUSHI へ。

ダウンタウンは人でごった返していた。
2010 年冬季オリンピック開催決定もあって沸いていたようだ。
帰国してから気付いたのだが、NHK の「のど自慢」の中継もしていたそうで。
1ブロック丸々停電してたりで、面白かった。

少々高級そうなスーパーで土産物を漁り、ホテルに帰る。
明日はとうとう帰国日だ。


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