カナダ・ユーコン 2003 夏

16. バンクーバー〜ジャスパー


7/3 (木) 晴れのち曇り

運転する鈴

本日より大陸ドライブ開始。もちろん国際免許は持ってきている。
AVIS の営業所にクルマを受け取りに行く。レンタル期間は 7/3,9:00 〜 7/5,21:00 だ。
クルマは FORD の WINDSTAR。色は白。 V6 3.8L のでっかい奴。まぁこちらではフツーサイズか。

最初のドライバーは鈴。おいらはナビ役にまわる。
一旦ホテルに寄って、フロントに預けたスーツケースを回収。
おっと、Granville から Broadway への左折は禁止だ。

ダウンタウンの火事

取り敢えず最初の目的地は、Mountain Equipment CO-OP (通称 MEC)
駐車場が判らずに一旦通り過ぎたが、Uターンして屋上駐車場に停める。
まだ開店前なので、道の反対側のカフェで朝飯。しかし、巨大チョコデニッシュが激甘(笑)

10 時になったので店に向かおうとすると、なにやら人が集まってガヤガヤしている。
ダウンタウン方向を見ると凄い煙。火事だ。それもかなり大きい。
後日知ったところによるとチャイナタウンの火事だったそうな。

1時間程店内を探索。バンクーバーという土地柄、シーカヤック用品もかなり充実している。
いろいろ買いたい物もあったのだが、嵩張るとイヤなのでシュラフの袋と生物分解の洗剤のみ。
土産物になるようなロゴの入ったTシャツ等は置いてないそうでちと残念。
鈴はガスコンロのカートリッジと大型バッグを買っていた。

カナダは広い

予定通り R1 に合流。
初のハイウェイ自力ドライブだ。片側2〜3車線。交通量はほどほどで気分よく流れる。
途中のジャンクションでアメリカへの分岐なぞが出てくるので気分も盛り上がる。
しかしながら、目的地は遙か遠い。あまりのんびりはしていられない。

しばらくは平地。12時を過ぎて小腹も減ってきたので、ショッピングモールのある出口で降りる。
時間節約のため、マクドナルドのドライブスルーへ。バーガーキングは避ける(笑)
すぐさまハイウェイに引き返し、走りながらの昼食。
うーむ、マクドはコーヒー以外はやっぱりマズいなぁ…

100km/h 平均でさらに1時間突っ走る。平地が終わって山間部になってきた。
ある峠ではスピード違反の取り締まりらしきものも行っていた。日本と同じ感じ。
HOPOE から R5 に入る。こちらは有料なのだが距離が短いのだ。
ドライバー交代のため、料金所を過ぎてからすぐの出口で降りる。

熊ちゃん

川のほとりで一休み。
やっぱり綺麗な川を眺めているとココロ休まるものだ。
ふと見ると、路肩に停めたクルマの後ろに小熊が!!

小声で鈴を呼ぶと、何を思ったかカメラを構えて熊に寄っていく。
おいおい、こーゆーシチュエーションが一番ヤバいんだよ。親熊が出てきたらどーすんだ?
カメラマン根性?仕方がないのでクルマを発進し、サポートに行く。
幸いにも単独行動だったらしく、小グリズリーちゃんは土手を登り森の中に向かっていった。
いやはや、とにもかくにも無事で良かった。

思わぬハプニングで興奮したが、予定通りここでドライバー交代。
おいらは初めての右側通行。あ、バイクではデイトナの街を走ったのだけど、クルマでは初めてね。
都合良く?ハイウェイ R5 はカーブが多くなりテクニカル・セクションに。
WINDSTAR はステアリングが異常に軽いのが難点だが、その分ハンドリングは軽快。
オートクルーズ関係も充実していて、通常は足を使わなくても良いので楽♪

捕まらない程度に快調に飛ばし、Kamloops の街を抜ける。
ここからは R5 の一般道。標識がしばらく無くて焦ったが、道は合っているようだ。
交通量がぐっと減って、前後にクルマがまったく居ない状態が多くなる。
とゆーか、一般道なのに信号が 100km 以上1つもないぞ〜

ようやくガソリンスタンド併設の小さな店を見つける。
まずは給油。燃費は意外に良くて 10km/L 近くいっている。ガソリンは 65円/L と安い。
今夜はキャンプの予定なので、食料と飲み物を買い込む。
山の中でまったくラジオが入らないため、怪しげなロックのオムニバス CD も一枚買ってみる。
ビクトリアで買ったクジラの声 CD は、あっと言う間に眠くなるのでドライブには不向きなのだ。

カナディアン・ロッキー入り口

鈴と運転を替わり、山道をひた走る。
SUBWAY のサンドイッチとビーフジャーキーが妙に美味い。
地図上ではじわじわとしか進まない。道は一本道なので迷う心配はないのだが、
雲が多くなってきて景色があまり見えなくなってきた。
19時過ぎ。Canoe River の近くで再度ドライバー交代。だいたい一人一回 200km ペースだ。

R16 に突き当たってジャスパー方向へ。
まわりの山に雪が多くなってきた。いよいよカナディアン・ロッキーだ。
少々薄暗くなってきた。ジャスパーまでの距離を示す標識が 100km を切ったのが嬉しい。
Yellowhead 山を眺めつつ峠を越えると、ALBERTA 州の標識が見えた。

ジャスパー駐車場

ジャスパー国立公園入り口のゲートで2日分の料金 ($28) を支払う。
フロントガラスに証明書を掲げておかないと、国立公園内には宿泊はできないのだ。
そして、21:20 よーやくジャスパー到着。ギリギリ真っ暗にはならなかった。
バンクーバーから 840km。いやー走った走った。

町中の公園にでもゲリラキャンプをしようかとも思ったが、まだキャンプ場が開いている時間なので
一番近い Wapiti キャンプ場へ。
受付のおねーさんの説明を聞き、テントサイトへクルマで乗り付け。
うーん、1区画が広い!クルマのライトを頼り(もちろんエンジンは停止)にテント設営。

よーやく落ち着いて、ホワイトホースから延々持ち歩いてきたカップ麺を食べる。
オカズは激辛チョリソー・ソーセージのみだが、この際ゼータクは言えない。
もちろんこのキャンプ場も食料は全てクルマに入れる。テントの中に持ち込むのは厳禁だ。
グリズリーは出ていないようだが、テントサイトにはムースかエルクの糞が沢山落ちていた。


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