カナダ・ユーコン 2003 夏

14. ビクトリア連泊


7/1 (火) 快晴

宇宙服の団体

のんびりと起床。静かな環境で良く眠れた。
朝食はベーコン & エッグで、トーストかシリアルを選択可能。ブラックベリーのジャムが美味い。

今日は部屋が変わるということで、荷物を一旦スーツケースにまとめておいてから出発。
Hotel Grand Pacific の地下にある Cuda Marine へ。シャチ・ウォッチングだ♪
説明のビデオを眺めていると次々に客がやってきた。結構人気があるようだ。

受付簿を書いて、宇宙服のようなワンピース構造の黄色い防水ウエアを着込む。
で、そのままぞろぞろと通りを歩いて波止場へ。人々の視線が刺さってちと恥ずかしい。それに暑い!!
とりあえずツナギの要領で上半身は脱いだ状態で Zodiac に乗船。
Canada Day とゆーこともあってか、カナダ国旗を巻いたカナダマン(勝手に命名)がサポートしてくれる。

Zodiac とは 12人ぐらい乗れる大型のゴムボートだ。舷側が低いので対象物にかなり近寄れる。
一応トイレも付いているようだ(使わなかったので内容は不明)
Inner Harbor をゆっくりと抜け、加速して外海へ出る。風が強く少し冷たいが気持ちイイ。

鈴撮影のシャチ

ビクトリアの街から数キロというところだろうか。遠くに何艘かの Zodiac が見える。
しばしシャチを探す。なかなか見つからない。
500m 程離れているだろうか、シャチらしき物が見えた。しかし、遠すぎる。

ボートを停めてしばらく粘っているとだんだん行動パターンがわかってきた。
直線的に泳いで時々呼吸の為に浮上する。また、2〜3頭で行動することが多いようだ。
たまに近くにも現れるが、場所とタイミングがわからないためビデオに収めるのが非常に難しい。
ましてや、デジカメでは至難のワザ。でも腐ってもプロ(笑)の鈴は一枚いい写真を押さえてくれた。

あまり出なくなったので、ガイドがボートを南に向かって走らせる。
スピードが凄く出るフネだ。飛沫をガンガン浴びてしまうためフードをすっぽり被る。
ついには、Race Rocks 灯台 まで来てしまった。
ガイドの話では、水中 WebCam 等も公開しており、本格的な自然保護活動がされているそうだ。

灯台近くの岩場では、たくさんのアザラシ (Seal) が昼寝中。
1頭、300kg 以上あるであろう巨大なトド (Sea Lion) がドデンと寝転がっていた。

Jumping Killer Whale

Race Rock からの帰路、またフネが止まる。
どうやらシャチを見つけたようだ。
ちなみに Zodiac には水中マイクが装備されていて彼らの声を拾えるようになっている。

かなり近くでの連続ジャンプ!
フネの全員から歓声が騰がる。まるで遊んでくれているみたいだ。
とりあえずビデオにも収めることができた♪

3時間のツアーはかなり満足できるものだった。
ツアーで一緒になったワーキングホリデーでバンクーバー在住の Michiko & Miho の話では、
Tofino のホエールウォッチングでは、すごく遠くからしか見れずにイマイチだったそうな。
Cuda Marine のオフィスに戻って、クジラの声の CD を1枚購入。

Fish & Chips

既に2時近い。腹が減った。
Michiko & Miho と4人でレストランを探す。
が、港のこちら側には少ないので、来る途中で見つけた Fish & Chips の店に行く。
鈴は乗馬ツアーを予約していたので、テイクアウトして一旦お別れ。

NZ 以来の久々の本格的? Fish & Chips だ。
彼の地では安いのもあって日常的に食べていた。少々油がクドいのだが、時々妙に食べたくなる。
この店では、鱈 (Cod) かオヒョウ (Halibut) を選択できるようになっていた。
カナディアンサイズだったのだが、ワーホリ組はペロリと平らげていた。うーむ。サスガ…

ちなみに2人はバンクーバー発で、往復フェリー + ブッチャード・ガーデン + ホエール・ウォッチング + ジ・エンプレス!泊
というパックツアーで来ており、なんと $300 程度だそうな。
探せばそうゆう格安なのもあるのだね。
午後のフェリーで帰る2人を見送る。

カナダで散髪しようと思っていたので床屋を探すが、Canada Day なのでどこもお休み。
仕方ないので、スーパーを探索(海外ではこれが非常に面白い)し、いつものカフェで一服。
陸から海を眺めに散歩に出る。

ラジコン・グライダーを飛ばすおじさん

静かな住宅街の中を海に向かう。
こちらの Canada Day の楽しみ方は庭でバーベキュー大会というのが一般的なようだ。
たまに巨大なカナダ国旗をピックアップの荷台に建てて爆走している阿呆もいる。

海に出る。
高台になっており、海から崖への上昇気流に乗ってカモメが乱舞する。
そんな中に混じって1台の赤いラジコン飛行機。
よく見るとプロペラは付いていない。グライダーだ。

操縦していたおぢさんに4チャンネルか?と聞いてみたら、ラダーとエレベーターのみの2チャンネルだと言う。
気流のみで 30分以上も飛ばしているのだ。大した腕だ。
「カモメみたいに綺麗に飛ばすね」と言ったら喜んでいた。

B & B に戻る。
既に荷物は移動してくれてあった。今夜は奥の大きな部屋だ。眺めもいい。
読書してたら、つい目が閉じてしまって、しばしお昼寝。ぐぅ。

夕方(と言っても6時では暗くならないのだが)鈴が戻ってきた。
バスに乗るので手間取ったが、なんとか一人で乗馬ツアーへ行けたようだ。
英語はほとんど喋れないもののやればできるじゃん。

宿のオーナーの Dan にインターネット回線を借りる。
VAIO-C1 を持参してきているものの、アクセスポイント等は一切調べてこなかったので
今までは単にデジカメの母艦にしかなっていなかったのだ。
幸い Dan は DSL 回線を引いており、ルーターもあったので接続ができた。
調子に乗って ogin.net の扉絵もここから更新。
ついでに鈴のメールもチェックすることができた。

Dan と Naoko と一緒に夕食に出掛ける。
鈴は昼飯を食べる時間さえなかったそうで、冷めたテイクアウトを食べると言う。
海に近いレストランへ行き、マッスル(ムール貝)を食す。美味かった。
ちなみに Dan は以前この店でバンドを演っていてギターを弾いていたそうな。

花火大会

道路には警官が出てきて車の進入禁止案内を始めていた。
2人の話では 22時には暗くなるので、Canada Day の花火大会はそれからだろうとのこと。
急いで宿に戻って鈴と出掛ける。

Inner Harbor の周りには1万人を軽く越す人達が集まっていた。
お祭りムードなのだが、日本のような出店はほとんど出ていない。
カナダ人は賑やかに騒いでいても酔っぱらっているようには見えない。恐らく素面なのだろう。
州会議時堂前の芝生に座って暗くなるのを待つ。

花火は 22:30 近くになってやっと始まり、あっと言うまに終わってしまった。
それでも大騒ぎするカナダ人。一度日本の花火大会を見せてやりたいものだ(笑)
最後の花火が終わった後、自然にカナダ国家を合唱していたのがカッコ良かった。

酔っぱらいカナディアンと

ぞろぞろと人の流れに乗って帰路に着く。
途中、コンビニに寄って飲み物を調達。

宿の近くでカナダ国旗を振り回す酔っぱらい2人組と遭遇。
ヤバいかな〜とも思ったが、挨拶してきたので、「Happy Canada Day!」と言ったら
妙にフレンドリーな雰囲気になって、すぐにうち解けてしまった。
日本に一度来たことがあるそうで、「Roppongi--」等と大声で叫んでいた。

酔っぱらってもどこか爽やかなカナディアン。
なんか、カナダっていい国だなぁと思った。


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