北海道 ツーリングレポート 1997 夏
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(第 10 話) 旅の終わりに
尻羽岬を後にし厚岸へ。
道の駅コンキリエで休憩。
時刻は 3時近いが小腹が減ったのでぶらっと中をチェックする。
前回ツーリングでは「弁天島丼」を食べたのだが、今はちょっとキツイ。
網焼きの店をチェックしてみると殻付き牡蠣が 1枚 120円 ! だ。
炭代は 300円。焼きウニ、トコブシも頼むがウニは高い割にそれほどでもなかった。
しかし牡蠣はかなりイケたので、好きな人ならば牡蠣のみを 5枚ぐらい頼めば
十分にモトが取れるだろう。
ちょっとのんびりしすぎた。
Bronco にカツを入れ道道 142 北大西洋シーサイドラインを飛ばす。
東に向かうに連れ、気温がぐんぐん下がるのを感じる。
たまらずに琵琶瀬展望台で休憩。
フリースの上にカッパ、その上にジャケットとありったけを着込む。
おおお、またもや Dio-BAJA 君に追いつかれてしまった。
彼は今日も宿を予約してないそうで、なかなか頼もしい :-)
めずらしく霧多布にも霧がかかっていないが、あまりに寒く、時間もないので
今日はやめておくことにした。
蝦夷コクチョウをちょっとからかってから、再び全開走りへ。
MG ロードも素通りしちゃった。
やばい、雨がぽつぽつ来たぞぉ〜
雨と競争しながら落石へ向かう。
カジカの宿へ着いた時は本降りに近くなってしまっていた。
カジカさんの優しいところの一つは、着いたらすぐに風呂に入れるよう
用意してくれているところだ。
ありがたく体を暖め、さっぱりして夕食を待つ。
慣れているせいもあるが、ここへ来るととても気分が落ち着いて、ゆったりできる。
とても奇麗な宿なんだけど、気取ったところが全然なくていいんだよなぁ
前日は一人だけだったという泊まり客もこの日は多く、
コケモモ酒をいただきながらの夜の雑談もはずんで楽しかった。
本日の走行距離 259km
- 8/2 (土) 曇り時々雨
最終日朝。天気予報は雨だったが、なんとか持っているようだ。
朝飯を食べ、付近を散歩したりして名残を惜しむ。
釧路発のフェリーの時間がわからなかったので、電話して聞いてみるが、
案内は9時からということだったので9時までのんびりする。
「お土産に」とレイコさんから手製の壁飾りをもらった。どうもありがとう!
9時になり、再度電話をしてみると、なんと例年 14時ころだった出港時刻が
今年から 12時になったとのこと。
やばい。直行してもギリギリかもしれない。
一旦、根室市内へ行って花咲カニを買う予定だったのだけど、とても間に合わない。
ClubSingles の佐伯さん、うちのとーちゃん、その他、淡い期待を抱いていた方々
御免なさい。チェックの甘さで買えませんでした。
西へ向かって Bronco を飛ばす。
落石を離れると小雨が降ってくる。カッパは着ていない。
逆算すると本当に間に合わないかもしれないので、カッパを着る時間が惜しい。
R44 へ出る直前にリザーブに入る。
全開走りばかりだと、さすがの Bronco も燃費が 25km/l 前後まで落ちる。
# 法定速度+αぐらいが一番いいみたい。
まだ行ける!と思って厚床市街を通りすぎるが、この先しばらく民家が全然ない地帯。
雨も激しくなってきた。やばいっすぅ。
茶内の手前でようやく GS を発見。
店員のおねえさんがものすごく可愛く見えたが、写真を撮るのはおろか
話をする余裕すらなし。めちゃくちゃ心残り。
ジーパンはすでにびっしょり。いまさらながらカッパを着込み、
レインカバーを付けてすぐさま出発。
厚岸コンキリエでタバコ一本のみの休憩。R44 をひたすら西へ走る走る。
ようやく釧路市に入った。
ところが、またもや迷ってしまう。何度来ても地形の覚えられない街だこと。
めちゃくちゃアセりながらも、なんとか国道に復帰。
サンクスで昼食を仕入れ、一路フェリーターミナルへ…間に合ったか?
駐車場にはバイクはなし。係員さんが早くこいと手招きしてくれる。
カッパも脱がずに搭乗手続きをし、その割にはちゃっかりと「夕張メロン小枝」
などを買い込みつつ、最後の一台で無事にフェリー搭乗。
いやぁ、今回はマジでヤバかった。
でも、昨日のうちに竹老園で蕎麦食っといてよかった (^-^)
フェリーは定刻に出港。
霧が深く、十勝港に寄った他は見るべきものももうない。
フォワードデッキに陣取って、帯広の本屋で買ったディック・フランシスを読み、
ときどきうたた寝しながら、徐々に迫る社会復帰の恐怖を忘れようとする
おいらがそこにあった。
今回もいい旅だった。
本日の走行距離 122km
道内走行距離 約 1600km
おわり
ご愛読ありがとうございました。
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