北海道 ツーリングレポート 1995 夏
(第13話) ばいばい北の地
(つづき)
夕暮れ近い。900草原へ登る
-
キャンプ場には原口さんはすでに到着していた。
急いでテントを張り弟子屈の町まで買い出しに降りる。
ここは町まで約5分と近いので便利だ。それでいてかなり素朴で何もなく、
おまけに景色の良い場所なので、近い将来、
開陽台や多和平よりもライダーの数が増えるのではないかと予測する。
スーパーで買い出し。最終夜なのでメロンやら鰻やら焼肉やら、
食べたいものを好きなだけいーぱい買ってしまった ( ^^ ;
絶対全部食べられないぞ〜
宴会開始。背後の外灯がちょっと明る過ぎて困る。
多和平のようにフットライト方式にしてくれれば星が良く見えていいのにと思う。
あっという間に満腹になり、だらだら焼肉を続けてどうしようかと思っていたら、
カジカの宿で同宿だった車のカップルがやってきた。実はおいらが
「今日泊まる予定だけど、いいところだからおいでおいで」
って言っておいたんだけど (^^;
ちゃんと夕飯を食べていないという二人にこれ幸いと食事をすすめる。
来てくれて丁度よかった。でも、250円のメロンはちょっと熟れ過ぎ :-)
星がものすごくよく見える。天の川の中を人工衛星が流れていくのも見える。
ちょっと寒くなってきたのでカップルの車に同乗して養老牛の
「からまつの湯」へ行くことになった。
こんな夜中(22:00ぐらい)に行くのは初めてだ。
45分ぐらいで到着。誰もいないだろうと思っていたが、
数台の車がエンジンかけっぱなしライトを湯船の方に向け駐車していた。
よく見ると全部地元ナンバー。ははぁこれが地元y流の入浴方法なのだな。
女の子の方は知らないおぢさんが恐いらしく遠慮して入ってこない。
残念 :-) 地元のおぢさんと話をすると、この時間はけっこう混んでいるとのこと。
そうこうしているうちにも数台やってきた。二組の若いカップルだった。
おぢさん連中は意地悪なので熱いのを我慢してでも出ようとしない。
もちろん我々はちゃんと帰って寝た。いい湯だった。
本日の走行距離 237 km
- 7/28 (金) 晴れ
最後の朝食を取り出発。弟子屈のホクレンで給油、
これでスタンプカードが2冊埋まった。
合計 100L 以上入れたということか。
釧路湿原の細岡展望台に寄る。この辺りに来るのは実に10年ぶり。
双眼鏡で眺めると丹頂らしき白い鳥が遥か彼方に見えるのだが全然動かない。
あれもデコイなのだろうか?
観光客が入れ替わり来るので早々に退散し、ちょっと手ごわいダートを走る。
原口 VFR が速い!またもや SRX 君は真っ白けになってしまい、
最後の方は後ろに積んだ荷物が半分ズリ落ちて恐かった ( ^^ ;
遠矢から R391 に戻ったところで原口さんと別れる。
おいらは春採湖の近くの竹老園で蕎麦を食べる予定なのだ。
原口さんと一旦別れる。
春採湖までは順調に来たのだが、ここで迷ってしまった。
交番があったので道を聞こうとしたが、あいにくパトロール中で誰もいない。
仕方がないので隣のミスター・ドーナツのおぢさんに聞いていたところ、
たまたま通りかかったスクータに乗ったおぢさんが案内してくれるという。
もしや変な人?と思ったがちゃんと竹老園まで連れていってくれた。
品川ナンバーのスクータのおぢさん、疑っちゃってすいません (_._)
着いてみると平日の12時前だというのに駐車場はいっぱい。
バイクなのでなんとか隙間に停める。もちろん店内も混んでいた。
座敷に行くのはダートを走った後だし、
いいかげん不精鬚も伸びてるわでちょっと遠慮して、
テーブル席にて天ザルを頼みしばし待つ。
うむっ!茶そば系の麺の喉ごしが最高!うまい!混む理由がわかる。
調子にのって「かしわ抜き」も追加注文する。
どちらもおいしゅうございました。
これで釧路でも思い残すことはなくなった。
フェリーに乗る時間が迫る。MOO の六花亭で適当に土産を物色し、
国道沿いのサンクスで雑誌と少々の食糧を調達しフェリーターミナルへ急ぐ。
原口さんは和商で寿司を食べてきたそうだ。
本日の走行距離 114 km
- エピローグ
船は久々のブルーゼファーだった。なにやらガキンチョが多量に乗っている。
皆名札を着けているので夏休みの何かのツアーなのだろう。
おかげで出航の際にはテープ投げがあったりしてなかなか賑やか。
紙テープが駐車中の車に当たったり、おやぢが受け損なったりしてなかなか笑える :-)
ふと気付くと風が急に冷たくなった。
いつものようにタグボートの幸丸とカモメに見送られ、薄曇りの空の下
フェリーは子供達の喚声と共に釧路港を出ていった。
(おわり)
全走行距離 2893km/11泊
平均燃費 28km/L
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