北海道 ツーリングレポート 1995 夏
(第5話) 礼文島、その2
(つづき)
まぁ一人だったら絶対途中で帰ってただろけど ( ^^ ;
森林地帯を抜けるころ礼文ウスユキソウを発見。なかなか綺麗だ。
でもどっかで見たな…と思ったら愛用の携帯用灰皿にもエーデルワイスが
描かれていた。
標準時の 13:00 を過ぎたころ、ようやくハゲ山と思われる場所に到着。
やっと昼飯だぁ。
でもあたりは一面の霧 ( ; _ ; ) 桃岩YH 特製「圧縮弁当500円」まぁまぁでないの?
結構量*だけ*はあったと思うのだけど全員ペロリと平らげた。
今まで割ともくもくと歩いてきたのだが、
昼飯を取ったことでリラックスして皆が打ち解けてきた。
めっちゃ足が辛かったのでちょっと靴を脱ぐ。
マメこそできてなかったものの足の爪が伸び気味で、
下りで無理がかかったようだ。
妙に元気が出てきて砂走り(滑べり?)をダッシュで降りる。
下世話な礼文町によって横に階段が作ってあったけど誰も使わない爽快爽快。
下り終ったら道は再び海岸線を通ることになる。
ほどなく宇遠内の集落へ。車の通れる道がなく、
徒歩か船で来るしかないとゆう気合いの入ったところである。
電気と水道と電話も(!)あるので慣れればどってことないのだろう。
お店もあってジュースを飲みトイレ休憩する。
ここからが辛かった。海岸の岩場の上をジャンプしながら延々5km。
下手に落ちると命も危ないところも。おばちゃんの息子(12歳)は、
それまで異常に元気だったのだが、
調子に乗り過ぎて岩から滑べって落ちて膝を擦りむいて元気がなくなってしまった。
励ましながら歩く…
歩き始めてすでに8時間経過。双眼鏡で見ると遥か彼方に猫岩が見えるが、
まだ礼文滝も見えない。
頭の上の崖にはカモメのコロニーがあるのか岩場は糞がいっぱい。
おばちゃんと女の子はちょっと遅れ気味…がんばれ。
やっかいな岩を一つ越えるとやっと礼文滝だ!
めいめい写真を撮ったりして大休憩。そこから地蔵岩までは一瞬だった。
やった8時間コースを歩き通した!
…と思ったら、YH までの舗装道路の堅い路面がこれまた辛かった (^^;
お出迎え&整理体操(つーか例の踊り)で無理矢理筋肉をほぐされたのがよかったのか
奇跡的に筋肉痛は残らなかった。
結局 10時間以上かかってめちゃくちゃ疲れたけど、
感想は「もう二度と来るもんか!」ぢゃなくて
「天気のいい6月ぐらいにまた来たいな」(^-^)v
ミーティングも二晩目になると割と「お〜今日も元気にやっとるの〜」
ぐらいに余裕を持って参加できる。
ちょっとは歌も踊りも覚えたか。
ちなみに明日の8時間コース参加者は♂2人だけのようだ。恐いぜ :-)
今日の歩行距離 約20km ?
- 7/20 (木) 晴れ
北原ミレイの石狩挽歌(違うかも)が大音量で流れる。桃岩YHの朝である。
この歌妙に耳に残る。
バイクで走りながらミーティングで唄った歌を知らず知らず口ずさんでいることも…
桃岩YH 恐るべし。
パッキングを済ませ、まずは知床岬まで走る。
途中、昨日4時間コースに行った女の子に追い付いたので
「は〜い彼女ぉ乗ってかな〜い?」と声をかけるもリアシートは荷物満載だよと
岬手前から利尻が見えるが一面雲がかかっていた。
昼の船で稚内に戻ることにする。
一旦香深の港に寄って、チケット(またもや 125cc (^^;)を買って、
ついでにヘルパーさん2人と一緒に「利尻に行く」という女の子を見送り。
船が見えなくなっても大声で「まぁ〜たこぉいよぉ〜」
とか言いながら延々見送る。仕上げに3本締めで締める。
稚内行きにはまだまだ時間があるのでスコトン岬まで走る。
バスと違ってあっと言う間、20分ぐらいで着いた。
観光バスが4台も停まっていたので売店をさらっと見て逃げ出す。
西上泊まで4時間コースの舗装道を行ってみると昨日より天気が良くて景色がよく見える。
船泊で「最北端(正確には最北*限*だが)のたいやき」を買ってエリア峠まで行って食べる。
うーん風が気持ちいい〜。ほんと礼文はいいとこだ。
香深に戻って昼飯。待望のウニ丼 (^-^)v ヘルパーさんに聞いていた
「酒壷」という店へ、一杯 3500円なり。
ちょっと高い気もしたけど、フェリーで多少浮かせた金を地元に還元。
ラーメンなぞを食べてる観光客を後目に優越感を抱いて食べる食べる。
ちょー幸せ (*^^*)
昼の便で帰る桃岩の客は3人だった。ヘルパー・連泊客・その他 :-)
を巻き込んだ総勢15人程の盛大な見送りを受けて船は出て行く。
他の宿はさっさと帰っちゃうのに、
見えなくなるまで延々見送ってくれる桃岩YHって、ちょっといいなと思った。
また来るよ礼文島 (^o^)/~
(つづく)
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