東北ツーリングレポート 2008 夏

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第 2 話 : ピーカンの霹靂とねぶた


■ 2008/08/04 (月) 晴れ

目が覚めると湿度が高かった。
しかしながら、寝る前から降り出した雨は南へ抜けた模様。
朝飯をいただいて、出発準備が出来るころには青空のツーリング日和 (笑)

地元の怪鳥に先導してもらい、空いている県道13号を経て小岩井方面へ。
このあたりに来るのは、二十歳の時にチャリ部の合宿で来て以来。
その合宿は、青森を出発し、八甲田、十和田湖、八幡平、田沢湖と来て、網張経由で小岩井、盛岡までというもの。
今日のコースと若干カブるので、記憶にある場所にも巡り会えるカモ〜

小岩井農場の横をあっさりと通り過ぎ、雲に覆われた岩手山に向かう。
県道278を右折して、北海道のような農場風景が広がる気分の良い道を駆け抜ける。

元気な怪鳥 R282に出て、「道の駅にしね」にて休憩。
この先、八幡平へ登ると昼飯が食える場所が少ないので、食料を仕入れる。
と、ケータイになにやらメールが着信する。

題名は「強制決済のお知らせ」!!
某FX会社に口座を持っているのだが、某クロス円が暴落し、持ちポジションが全額決済され残高ゼロになりましたよ…って
何故だ !? おいら的には、安全をみてレバ3以内で外貨預金に毛が生えた程度でしか運用していない。
さらにさらに、たった 1日で、某クロス円が 30% も下落するなんて聞いたことない〜!
すわ、どこか関係隣国でテロなりの非常事態が発生したのか? ( 専門用語がよくわかんない方、ごめんなさい )

いかんせんケータイしか持っていないため十分な情報は掴めず、気分は一気にどよーん…
その夜遅く、「システムの不具合でした」とゆーオチがついて、結果、めでたしめでたしとなったのだが、
株にせよ、FX にせよ、なにかあっても出先で気分を落とさぬよう、長旅に出る時はポジションをゼロにすべきだなと強く思った。

裏から見た岩手山 相方に慰められ、なんとかテンションを取り戻しつつ、八幡平へ。
昔登ったアスピーテラインではなく、今回は樹海ラインを選択。
想像していたよりも広い道で、深い森の中をぐねぐねと高度を上げていく。
我々 225cc の 2台は怪鳥の 600には追いつけるハズもないので、先に行ってもらう。

青空はどんどん広がり、クルマも少なくてサイコー♪平日万歳
途中の広い駐車場で休憩。岩手山に掛かっていた雲も少なくなってきた。谷の向こうのアスピーテラインもよく見える。
夏本番はこれからだと言うのに、トンボがたくさん飛んでいる。
強烈な硫黄臭を放つ藤七温泉を横目で見つつ見返り峠へ。有料駐車場には入らず (笑)

頭から湯気 このあたりから怪鳥の 1JK のエンジンが不調に。
「ふけの湯」に入る手前でついにエンスト。キックを繰り返してもなかなか掛からない。
とりあえず駐車場でバイクを休めつつ、「ふけの湯」を見学にいく。
ひじょーに熱そうな露天風呂が谷間に点在しているワイルドな光景というのは本当だった。
暑かったので、入りはしなかったのだが、代わりに温泉ゆで卵をゲット。

SRX はエアクリをはぐっても異常は見られず。火花も飛ぶので、原因はイマイチ不明。
おそらくは高い気温と湿度、プラス1000m 以上の標高のため、ガスが濃くなりすぎと思われ。
それでもなんとかキック 100発でエンジンを無理矢理掛けて止まらないよーに走り出す。

後生掛温泉 少し高度を下げ、マッドポットのある後生掛温泉へ。
ぢつわウチの相方、相当なゆで卵マニア。奥に入った売店で前に食べた「温泉半熟ゆで卵」が美味かったとのこと。
そこで卵と一緒に道の駅で買った昼飯を食べようとゆう算段だ。
先ほどの「ふけの湯」とも異なるボコボコ沸騰する泥の池の横を歩いてくと、
確かに「ここだけにしかありません」と誇らしげに半熟が売っていた。

売店横のベンチにて、ゆで卵とおにぎりの昼食。
おいらにとっては半熟も固茹でもどちらも美味かったデス。
で、怪鳥とはここでお別れ。いろいろとお世話になりました〜 (下界に下りたらエンジンは復活とのこと)

さて、本日の最終目的地は青森市。まだ先は長い。
R341 へ入り、渋滞を避け、県道 191 経由で鹿角へ。
平野部で下りてくると、とたんに猛暑さに襲われ、市内のコンビニでアイス休憩。

県道 66へ入る。途中、「大湯環状列石」とゆーオモシロそうな遺跡があるのだが、時間がないので、残念ながらパス。
R103 を十和田湖へ。途中、白バイさんが狩りをなさっていたので、比較的ゆっくりと〜

発荷峠を越え十和田湖畔へ下りる。さすがに 20ン年ぶりなので、だいぶ印象が違う。
乙女の像はもちろんパスして (笑)、トンネル経由で奥入瀬の流れ口の子の口へ。

奥入瀬で写真を撮る さて、うちの相方さん、この春にデジタル一眼を買っていまして、渓流の写真が撮りたくてしょうがない。
所謂スローシャッターを使って流れる水を表現したいのだ。
都合良く?日もだいぶ傾いてきて、奥入瀬の中は薄暗くなりかけ。

持ってきた三脚がビデオ買ったときにオマケにもらった安物だったため、イマイチ安定性が悪かったものの
とりあえず思うような写真が何枚かは撮れた模様。
新緑か紅葉の季節に再度訪れて、じっくりと撮ってみたいものだと思う。
その時には観光客も今より数段多いかもしれないが…

酸ヶ湯でおでん 八甲田に向かうと R103 はぐっと細く、傾斜も急になる。
メッシュジャケットでは寒いぐらいになったので、念のためウインドブレーカーを着込む。
一生懸命走っていた原チャリ君を追い越し、ぐいぐいと高度を上げる。

美しい睡蓮沼を眺めて、酸ヶ湯で休憩。
この時点で 17時を回ってしまったため、想い出の混浴への突入は残念ながら断念。
蕎麦屋も閉まってしまっていたが、「おでん」にはありつけた。
生姜味噌の独特の味と、筍が入っているのが特徴。冷えたカラダに沁みる美味さ。

八甲田を駆け下り、よーやく青森市内へ突入。
しかしながら、すでに「ねぶた交通規制」が始まっている時間帯。
「ねぶた特設キャンプ場」に入っているバイク部隊も、すでに出撃した後だろう。
R7 バイパス沿いの GS で給油後、ぐるっと大回りして、フェリーターミナル近くのキャンプ場を目指す。

なんとか明るさの残るうちにキャンプ場到着。
と言っても、浄水場の敷地内にライダー・チャリダーのために仮設されたもの。青森市もなかなか粋な計らいをするものだ。
相方は前回のツーリングでも利用させてもらっていて、今回もその時知り合ったヒトが来ているのだが、
すでに祭に出発してしまった後なので、テントがどれかわからない。
さらに昨夜の雨でカナーリ浸水した箇所も多かったらしく、ズブズブなところもたくさん残っている。

それでも「たぶんこのテントだ」と目処をつけて、近くの乾いている場所にテントを張る。
余計な荷物を急いで下ろし、ブロン子ちゃんに二人乗りして、祭に出発♪

ねぶただー 青森ベイブリッジを越え、港湾合同庁舎裏の指定駐車場に停めて、歩いて会場へ。
これまた 20ン年ぶりのねぶたを懐かしく見ることができた。
祭 3日目ということもあって、ハネトさん達に疲れが出ていたのか少々元気がないように見えたが、
まずまず青森の元気さを感じることができて良かった。

結局、現地ではキャンプ場組がどれかはわからずに、本日のねぶたは終了。
山車が保管所まで運ばれていく様子は初めてみた。
晩飯代わりに半額で叩き売りしている屋台の焼き鳥やらホタテやらを大量に買いこみ、キャンプ場へ戻る。

無事に相方の知人と感動の再会。かなり声は枯れてましたがぁ (笑)
ねぶた組は近所の風呂に出かけて行くが、めんどくさくなってしまったため風呂もやめ。
相方はしばらく飲んでいたようだが、おいらはすでに電池が切れかけていたのと、FX 会社からの連絡を見て安心し、そのまま撃沈。

本日の走行距離 : 260km


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