北海道 ツーリングレポート 2002 夏

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第 5 話 : 十勝川


8/29 (木) 快晴

6時起床。予報どおりピーカンである。管理人さんも起きているようだ。
バンガローには最低限の荷物しか運ばなかったので、カギを返しそそくさと出発する。
考えてみると、トイレや炊事場等このキャンプ場の設備を何一つ使ってないぞと。まぁいっか。

帯広まで戻り、R38沿いのセイコーマートで朝食兼昼飯の買い出し。
今日は暑くなりそうだ。飲み物は少し多めに買い込む。
すぐ先のホクレンで2台とも給油。例によって三角旗をもらう。バイクのみの特権だ(笑)
通学時間帯になったようで、横断歩道毎に婦警さんのような格好をした旗持ちのおばさん?が目立つ。

芽室から祥栄橋方面に右折。この橋が今日のゴール地点となる予定。
97年のツーリング時に河川敷に降りる道は調査済みである。
とは言っても、その時は川下りをするつもりで来たのではないのだが。
若干濁り気味で水量は多めに見える。流れは速いが小さなエディがあるので上陸するには問題ないだろう。
例によって、テントを張って必要な装備を残し、風で飛ばされないよう張り綱をブロンコにも結ぶ。

出発地点:新清橋下流

カリブに全装備を突っ込んで、道道 75号を屈足方面へ。道からは十勝川は見えない。
水量が多いので、横道に逸れて橋の上から偵察するのは省略。なんとかなるっしょ。
そのまま道なりに行くと新清橋。橋桁の直前を堤防の上に曲がると河原へ降りられる。
あらためて川を確認すると、なんと濁流だ。水温も低い。
ガイド本には「この区間は水量が少ない」と書かれているのだが…

フネを組み立てていると、ワンボックス車が1台河原に入ってきた。
屋根には黄色いポリ艇のカヤック。お仲間だ。
さらに赤いノーティレイを組んで2艇で下る模様。
話をしてみると、この区間は何度か下ったことがあるそうで、
やはり今日はかなり水量多めとのことで、どうやら上流のダムが放水しているようだ。

気温は 20度以上あるが、水温が低いので念のためウエットを着込む。
10:50出発。非常に流れが速く、びゅんびゅん下る。10km/h 以上出ているのではないか?
すぐに発電所の放流と合流。そちらの方が水が澄んでいる。

テトラの瀬付近

歴舟川と同様にこの川も流木が多い。
共栄橋手前で危なそうな瀬が見えたので、上陸して偵察。
派手に波が立っているが、コースは広いので問題なかった。

共栄橋を過ぎると「テトラの瀬」というのがあるハズなのだが、
注意していたにも関わらず全然わからずに通り過ぎてしまったようだ。
それほど水量が多いということか。

ここを過ぎれば、さしたる障害はないハズだ。
空は蒼く広く広がり、川面からも遠く日高の山が望める。風も心地よい。サイコーのコンディション♪
ただし、フネより大きな流木が流れてたりするので気は抜けない。
あまりに流れが速くてあっという間に終わってしまいそうなので、テキトーな中洲に上陸して昼食とする。

昼飯前に暑さしのぎに一泳ぎ。ウエットスーツは要らなかったかな〜
本日のメニューは赤いキツネとおにぎり。セイコーマート安売りコンビだ(笑)
そうこうしているうちにポリ艇とファルトの2人も下ってきた。
ノーティレイのヒトは経験者だが、相棒は初心者とのことで少々漕ぎがぎこちないが、この川幅と水量ならば大丈夫だろう。

こんな倒木がゴロゴロしている

腹もふくれたので、だらだらと下りはじめる。当然、必要最低限しか漕がない。
水量がありすぎて、少々退屈になってきた。
流れは速いが、いわゆる瀬がまったくないのだ。
歴舟のような気合いを入れて漕がねばならない場所はほとんどない。

川全体が泥水なのもイマイチ気が乗らない要因かもしれない。
さらに、人工の護岸と水面下に隠れたテトラポットが気に障る。
やはり、歴舟川が良すぎたのか?
十勝川は増水時以外の時に再度下ってみたいと思う。

そうこうしているうちに、早々にゴール地点に着いてしまった。
2人ともなんとなく河原でキャンプする気もなくなってしまったので、ここで引き上げることにする。
上陸してみると水量は明らかに朝よりも増加している。
風が強くなって、テントが飛ばされかかっていた。ブロンコに結んでおいて正解。

カリブの帰還を待つ

ブロンコに2人乗りして、カリブを回収に行く。
道中、お仲間の1人が自転車に乗っているのを発見。やはり回収か?
帰り道、まだ半分も来ていない彼を見かね、カリブで橋まで送迎する。
我々よりも1本手前の十勝橋で上陸したそうだ。
高低差はほとんどないが、逆風がキツいので、人力では辛かろう。

林゛さんが鹿の湯に入ったことがないというので、然別狭キャンプ場まで行くことにする。
フネを畳んで、芽室のダイイチで買い出し。
まともに自炊する気がないので、出来合いの総菜やら寿司やらを好きに買う(笑)

やばい、日が暮れてきた。キャンプ場までは 50km 以上。まぁ北海道なら1時間ってとこだ。
アップダウンの激しい道道54号を北上。鹿追あたりで完全に日没。
悪いことにこのあたりは牧草地なので虫密度が非常に高い。シールドに雨あられと当たる。

鹿の飛び出しにビビりつつ、ヘッドランプを頼りになんとか然別狭キャンプ場へ。
8月も終わりなので、キャンパーは少ない。バイクも 5〜6台というところ。
飯を喰って、一心地ついてから、鹿の湯を1時間以上独占して堪能。
ライトを消すと狭い谷間から観る星空がものすごく綺麗。天の川もくっきりだ。

本日の走行距離:133km + 25km (漕行距離)


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