北海道 ツーリングレポート 2000 夏

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第 1 話 : 上陸


8/12 (土) 晴れ

台風9号がじわりと伊豆諸島に近づいていた。
週間予報によると、数日後には向きを変えて北向きに上がってくるようだ。
我らしがないサラリーマン。休みの日程は限られている。
もし天気がずっと悪かったりしたら、10万円以上が無意味に飛ぶことになる。
かくして猛暑の中、帰省客・行楽客でごったがえす羽田空港に集合した。

ANA743便はちょっと遅れて羽田を離陸。
窓の外は綺麗に晴れ渡っている。めずらしく釧路方面も霧がないようだ。
着陸態勢。まだ機は海上に居るのだが、客室のモニタ画面では滑走路が見えている。
空から見ると距離感がおかしくなる。

荷物満載カルディナ

あっと言う間に釧路空港に到着。
日差しは強いが、空気が乾いていて爽やかだ。
レンタカーは白のカルディナ・バンだった。
当地では非常によく見る4WD生活車である。
一応エアコンも付いていたが、躊躇せずに窓全開。風が実にキモチイイ!
北海道標準速度(笑)で流す。

国道沿いのヤマト運輸の営業所を無事に発見。荷物を受け取る。
すべての装備を積み込むにはリアシートの片側もめいっぱい使わなければならなかった。
3人乗ったらかなりのキツキツ状態。バンタイプを借りて良かった。

イクラ丼を食べる林゛

まずはお約束の和商市場に向かう。
ここも年々変わってきている。
入り口にローソンができちゃったし、各所にベンチが置かれており、
テイクアウトで食事するのが一般に完全に認められた模様。
海鮮丼、イクラ丼等を各自食し、乾きモノなども少々買い込む。

腹は落ち着いた。すでに15時近い。
今日のうちに買い出しを行って、なるべく知床に近づかねば。
郊外まで走って大型スーパーへ。停滞も考慮し6日分の食材を買い込む。
と言ってもカヤックに積み込むスペースは限られるので、 なるべく軽く小さく、そして腐らないモノを選ぶ。

駐車場で食材を各自に選り分け、不要な包装をすべて剥がす。
3人 x 3食 x 6日分のすべてのパッケージを剥がすと、それだけでひと山できる。
我々がいかに大量のゴミを買わされているのかがよくわかる。

さらにスポーツ用品店で白ガスを3L購入し、ようやく買い出し完了。
やばい。すでに16時過ぎた。今日の目的地は中標津までとしよう。
「さあ地図を見よう!」と取り出したら、ツーリングマップル「関東」版だった…あちゃぁ

しょうがないのでカンで走る。
多少の土地勘はあるし、北海道ならば道路標識さえ見ていればなんとかなる。
道東らしい景色が楽しめる国道272を夕陽をあびながらひた走る。

ちょっと迷ったりして、日も落ちて暗くなったころ、森林公園キャンプ場到着。
土曜なので混んでいたが、なんとかテントを張れた。一人400円ナリ。

気温が落ちて非常に涼しい。フリースを着てちょうどいいぐらい。
どうもブリアンの体調がおかしいようだ。Tシャツのみで暑いと言う。
風邪薬をあげたが大丈夫か??
予報では天気はしばらく持ちそう。生活ペースを朝方に切り替えるため早めに寝る。


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