ヨーロッパ旅行紀 Isle of Man 〜 WDM

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去年('98)マン島とWDW( World DUCATI Weekend )へ行ったときの旅行記を書きましたが、
一般的な人でも読めるようにバイクについては押さえて書いたため、
たまっていたウップンをここで晴らさせていただきます。

また、マン島への行き方などにも触れていますので、行かれる方の参考になれば幸いです。
ただし、あくまでも「私が去年」マン島へ行ったときの状況や、個人的な体験のため、
片寄っている部分が多々あるはずですのでご注意ください。

●'98 マン島行きの状況
 マン島でのTTレース観戦と、イタリアでの DUCATI のワールドミーティング
 参加のために、1998年の6月4日に出発、16日に帰国という日程でした。
 ロンドンでバイクを借りて、リバプールからフェリーでマン島に渡り、B&B に
 3泊して観戦したり、いろいろ見て回ったりしましたが、例年に無い雨の連続
 で、普段とは状況が異なっているようでした。
 たった3泊で、それも雨のためにあまり動くことができなかったことが悔やま
 れます。
●マン島へは
 飛行機か、フェリーで渡りますが、私の経験からフェリーについて。

 フェリーには "Liverpool" か、そこから 50km ほど北の "Heysham" から乗れ
 ます。 両方とも "Steam Packet" という船会社の便です。
 どちらも約4時間かかりますが、"Liverpool" からは "See Cat" と呼ばれる
 高速船もあり、これなら2時間半です。
 予約は "Steam Packet" のホームページからできますが、返事が来ないので
 私は確認のメールを出したりいろいろやりました。 でも乗船当日、受付に
 行ったら予約は入っていませんでした。 バガヤロォー。 予約は Fax でし
 た方が良かったかも。
 フェリー港でいきなりキャンセル待ちという手もありますが、TT ウィークの
 ときは 1,2本(3〜8時間)見送る可能性が有ります。

 便は毎日決まった時刻に出港するのではなく、日替わりです(何でだろ?)。
 本数は TT ウィークの頃で、1日に5本程度です。
 時刻は "Thomas Cook"(ヨーロッパの時刻表)や、ホームページで調べられ
 ますが、"Liverpool" の受付に行ったとき、そのどちらにも載っていない便が
 数本ありました。 臨時便だったのかな?

 料金は大人1人+バイクで、最低クラス片道40ポンド(約8000円)、短期間の
 往復で68ポンド(約14000円)。

 予約してある場合は、受付で発券してもらいますが、この受付が混んでいる
 ので、出航1時間前には到着するようにしておきましょう。

 乗船すると、カーデッキはバイクだらけ、船室はもちろん、甲板も通路も
 いたるところが人だらけ。 私は行きも帰りも Video Lounge でボーっと
 してました。 小雨模様だった昨年は甲板で過ごすには寒すぎでしたが、
 例年はどうなのでしょう? また、シケるとけっこう揺れるらしいです。
 船内の売店ではマン島や TTレース・グッズが販売されています。 パンフ
 レットを購入して予習しておくというのも有り。
●TT コースへは
 首都(?)であり、フェリー港のある "Douglas" は島の南東部に位置します。
 フェリー港から海岸線沿いに北へメインストリートが伸び、その通り沿いに
 土産物店やホテルが立ち並んで、にぎわっています。 TTレースのコースは、
 このメインストリートと並行して 1km 内陸側(標高数10m)を走っています。

 コースへたどり着く道はいくつかありますが、私が愛用した行き方。
 フェリー港からこのメインストリートを北上し、1km ほど行ったところにある
 "TT Course" の案内版にしたがって左折すると、やはりにぎやかな通り "Broad
 Way" に入ります。 そこを登って行くとだんだん寂しくなっていき、1km ほど
 で TT コースと交わる交差点に着きます。
 ここで注意。 左折するとレースと同じ方向へ進めますが、初めてのときは右折
 しましょう。 理由は、そこはスタート直後の交差点のためで、右折して 500m
 行くとグランドスタンドがあり、情報収集ができるからです。
 私は最初それに気付かず、左折して延々と60kmのコース(山中ではおりからの
 濃霧で半分遭難しかけた)を走ってヘトヘトになってグランドスタンドに到着。
 九死に一生を得たのでした。
●グランドスタンド
 南北に延びるコースの東側にコントロールタワー,ピット,グランドスタンド,
 ブース,遊園地,出場者用の駐車場兼パドックがあります。 バイクもこちら側
 の路上に止められますが、予選やレース前にコース外(ちょっと探せば見つかり
 そう)に移動させなければなりません。
 私が行ったときは、ピットで往年のバイクとライダー("Jim Redman" など)が
 ファンに囲まれていました。

 通路脇に何気なく置かれている表彰台での記念撮影はお約束。
 コントロールタワー下の事務室に行けば、予選結果表がもらえます。
 バンの出張郵便局で記念切手等が販売されてます。 ここにはポストがあり、
 日本へも郵便が出せます。
 出場者用の駐車場では、キャンピングカーで家族連れで来ている人達もいれば、
 一人でテント生活という人もいますが、いずれも束の間の我が家の軒先でのん
 びり(?)とマシンの整備をしていました。 日本ではあまりお目にかかれない
 サイドカーなんかもゴロゴロ。 またその奥にはキャンプ場もありました。

 Tシャツやライディングウェア関係の店が多く、中には幼児用の皮ジャンを
 取り揃えてあるところや、変な日本語(健康,平和,裕福....)がプリント
 されたTシャツを並べているところもあるので、店のオニーチャンに意味を
 教えてあげましょう。
 また日本の4メーカーがそれぞれマシンを展示していました。 
 パーツを扱っている店は見当たりませんでしたが、どこか他のところで出店
 しているのでしょう。

 ここで小林ゆきさんや前田淳さんと遭遇。 私の他に観戦のために来た日本人
 がもう一人いて、最終コーナーの方にいるはずということでした。
 とにかく日本人は少ないです。 でも出会った東洋人はすべて日本人でした。

 コースの反対側(西側)はレースの経過を表す掲示板が設置されている程度。
●グランドスタンドからTTレースと同じ方向に走ってみよう
 (車載カメラの映像があるとGood)
 "Lancaster" のゲートをくぐり、"Bray Hill" の交差点を過ぎると500mほどの
 下り坂。 そして早くも住宅地の中をすり抜けることになります。 コース脇
 には民家の塀や歩道もあります。 ゆるやかに曲がるところもあるけど、それ
 らは直線とみなし、2km 地点でやっと第1コーナーの "Quarter Bridge"。
 コースの最南端。

 住宅地はここまで(ここにコンビニがある)で、コースに従って右折すると、
 西へ向かう 500m の直線(左折するとフェリー港)。 このあたりから人家は
 まばらになり、緑の木々の間をすり抜けるコースとなります。
 古いマン島の映像には、このコーナーの入口から出口、そして直線へという
 ものがあります。 その映像はモノクロで、家並も古いけど、路面の上下の
 ウネウネ感は今と一緒。

 コースの要所要所に「SUZUKI」のネーム入りスポンジ・バリアが置いてあり
 ます。 それらはコーナーのアウト側など、危なそうなポイントだけにしか
 置かれていないので、直線のまん中でコケたりしたら、そのまま火成岩(?)で
 できたバリバリの塀に突っ込むことも有り得ます。

 6km 地点 "Glen Vine" の左手にキャンプ場があります。

 10km 地点左手のバーの前庭は昼間は観戦ポイントになっているけど、夜は
 ウィリーなんかやって騒いでいました(規模は小さい)。

 12km 地点の "Ballacraine" で右折し、ひたすら北上。
 私は、ここを左折して 4km ほど南下した "Foxdale" の "Dillon" 家にお世話
 になりました。

 このあたりから周囲の木々は高くなり、田舎道という感じになっていきます。
 若干コーナーが増えてきますが、ときおり木々の隙間からなだらかな丘陵や
 牧場が覗きます。

 17km 地点の軽い坂を登り切ると、いきなり辺りは開けて "Cronk-y-Voddy" の
 直線となります。 「待ってました」とばかりに、みんなカッ飛んで行く。
 必死に追いすがって飛ばすけど、抜かされるばかり。 1.5kmある直線の終わり
 のところで、路肩のギャラリー達が両手を上下させてスローダウンを促す。
 素直にスピードを落とすと、その先は大渋滞。 原因は、仲間を待っていたり、
 事故ってたり(^^;。 でも辺りが開けている高台で、いい眺め。

 23km 地点の "Kirk-Michael" はちょっとした市街地。 街中を抜けた辺りの
 コース脇の土手はのどかな観戦ポイント。

 28km 地点は、ジャンピングスポットで有名な "Balagh Bridge"。
 80km/h(?) 以上で通過すると、ジャンプしてしまう。 人気の観戦ポイント。

 30km 地点から "Sulby Straight" 。 そして 32km 地点の "Sulby Bridge" 
 がコースの最北端で、ここを右折。

 ツーリング気分で走っていると、ダレてくる頃。

 37km 地点の市街地 "Ramsey" の交差点はギャラリーでごった返してます。
 左折すると、島の北端を目指せますが、寂しくて風が吹き抜ける寒い通りで、
 走っているうちに悲しくなりました。
 右折すると少しずつ上り坂となり、いよいよマウンテンコースへの予感。

 39km 地点、見通しの悪い登り左ヘアピンに注意。
 うねうねした登り坂をひたすら登っていきます。

 40km 地点の "Goose Neck" 付近から視界が開け出し、マウンテンコースに突入。
 それまで両側にあった小高い土手や木々は減り、視界は良好。 路面も市街地
 よりいい感じ。
 みんなカッ飛んで行きます。

 マウンテンコースは標高 1000〜1400フィート(300〜400m)。
 山の上は下界とは天気が違うことがあるので注意。
 コース脇にバイクを止めるスペースはまず無いので、このあたりでの観戦は
 難しいでしょう。

 48km 地点の "Verandah" 付近が最高地点で、標高 420m。
 ここと、その 500m 手前 "Black Hut" には駐車場がありますが、レースのとき
 も使えるかどうかは不明。
 それまでは、左側に山、右側に崖だったのが、このあたりから逆転します。

 50km 地点の "Bungalow" で、"Snaefell Mountain Railway" 登山鉄道の踏み
 切りを渡ります。 ここは観戦可能です。 またここには "Motor Musium" が
 あります。

 53km 地点の "Keppel Gate" を過ぎると山を下る直線になり、1km 先のスト
 レートの終点の市街地が見えます。 マウンテンコースはこのあたりまで。

 54km 地点の "Creg-ny-Baa" で右折すると草原の中の一本道で、路肩の小高い
 丘で観客が観戦していたりする、いかにもマン島という風景です。

 徐々に標高が下がっていき、緑や民家が増えていきます。

 58km 地点のその名も "Signpost Corner" を右折。 ここを直進すると市街地
 の "Oncyan" に着きます。

 59km 地点の最終コーナーを右折したら、グランドスタンドはすぐそこ。

 60km 地点、グランドスタンド前、そしてゴール。 おつかれさまでした。
●宿
 "Douglas" のメインストリート沿いにはホテルが林立してますが、この辺りの
 宿は真っ先に予約でいっぱいになるでしょう。
 レースだけでなく、メインストリートでのイベントなども気軽に見物したいの
 であれば、やはり "Douglas" か、近隣の "Oncyan" となります。

 小さな島なので、バイクや車があれば、島内のどこでも良いのですが、市街地と
 はいえ南部の "Castletown" や "Port Erin" はコースから遠いので、優先順位
 は低くなるでしょう。
 北部なら、"Ramsey" 、西部なら "Peel" が、いちおう市街地です。

 "Peel" へ行く途中右手にあった教会("St.German's Church"?)が、ちょうど
 夕暮れの空とマッチして、ゾクッとするような独特の雰囲気を醸し出していま
 した。

 キャンプ場は島内各所にあり(見かけただけでも4カ所)、スペース的には
 どこも余裕があったので、「飛び込み」でも大丈夫そうでした(ダメでも責任
 はとれませんが)。

 私は小林ゆきさんの影響もあって B&B(Bed&Breakfast) に泊まりましたが、
 見つけるのはたいへんでした。 まず、マン島の観光局に B&B のリストを送っ
 てもらい、その中から自分の条件に合うところを探して、直接電話して交渉
 しました(リストには E-Mail アドレスは載っていませんし、Fax のある家も
 少数です)。

 送られてきた B&B リストを見ると、まだ2カ月以上あるにもかかわらず、すで
 に満室のところが多く、また「利用は3人以上で」や「5泊以上」「駐車場
 無し(あるいは路上)」というところもあり、リストにある約 100 軒のうち
 私の条件(1人、3泊、要駐車場)に合うところは3軒しかありませんでした。
 ここからが問題で、明け方の4時に電話をかけなければならず(連絡時間は現地
 時刻で19時以降のところが多い)、またかかってもナマリのかたまりのような
 英語で喋られるため(それより自分のヒアリングの貧困さ)、なかなか聞き取れ
 ませんでした。
 今回お世話になった Dillon 家にしても、最初そこの坊やが出て、たどたどしい
 けど、ゆっくり喋ってくれたので、用件を伝えることができたのでした。
 そして「お母さん」に伝えてくれた。 ラッキー!!
 何しろ相手はプロではないので、気に入られなければ断わられますし、この時ば
 かりは売り手市場です。

 それと、リストには住所も載っていますが、それが島のどの辺りなのかを調べる
 のもたいへんで、マン島のホームページからコース図等をダウンロードして、
 調べまくりました。 でも所詮コース図なので、あまり使えなかった。
 今は、現地で調達した1/25000の詳しいマン島地図があるので、バッチリ。
●TTレース
 日程は、まずクラシックバイクのレースが 5/30〜6/2 にあり、その後TTレース
 ウィークに突入。 7つのカテゴリーのレースが行われますが、初日に TT F-1
 と、いきなりメインレースが開かれます。 そしてレースや予選は1日おきに
 行われ、悪天候のときは翌日に延期されます。 予選は早朝5時からと夕方の
 2回あり、決勝は普通に昼間行われます。 最終日にもう1つのメインレース、
 シニア・クラスのレースで幕を閉じます。

     '98 の日程
  日   クラス             周回数
 6/ 6  TT F-1               6周
       Side Car A           3周    
 6/ 8  Light Weight         4周
       Side Car B           3周
       TT Lap of Honour     
 6/10  Junior T.T. (SS600)  4周 
       Untimed Practice
 6/12  Production TT        3周
       Senior TT            6周

 でも '98 年は雨のため、6/6 はレースは行われず、翌日 F1 クラスのみ4周に
 減周されて行われました。 また、6/8 は雨で Light Weight クラスだけが2周
 で行われました。 6/9 朝、マン島を発ったため、サイドカー・レースは見れ
 なかった (T_T)

 レースは一斉にではなく、1台ずつ10秒間隔でスタートします。
 また1周60kmなので、一通りマシンが通過した後はしばらく平穏な状態になり
 ます。
 トップクラスのライダーは20分未満で1周(平均180km/h以上)してきますが、
 ストレート部分が多いのでそれも納得。
●閉鎖
 公道を使うレースなので、レースコースとなる道路は、予選や決勝開始の30分前
 に閉鎖されます。 その数10分前から部分的に渋滞になるので、観戦ポイントへ
 は十分に余裕を持って行きましょう。 またレースが連続して行われるときは、
 たとえその間が1時間空いていても、閉鎖が解かれない限り原則的にはコースを
 渡ることはできません(やっちゃったもん勝ちですけど)。 陸橋も地下道も
 ターザンのロープもありませんから注意しましょう。
 1日にレースを数カ所で見たいときは、バイクをコースとは無関係の場所(コース
 の内側の方がショートカットできる分おトク)に置いておき、裏道で移動します。
 私は最初、バイクをコース脇に止めたため、その日のレースがすべて終了するまで
 移動できませんでした。
●バイク
 島内を走っているバイクは、ヨーロピアンと呼ばれるタイプ、つまりカウル付き
 で軽い前傾姿勢の大排気量ものが多い。 日本製が多く、メーカーの比率は日本
 国内とほぼ同じでしょう。 日本製以外では DUCATI, BMW が多く、Harley は
 日本よりずっと少なかった。 また、メインストリート周辺には旧車がゴロゴロ。
 ノーマル車が多いけど、力の入ったカスタム車は、そのカスタム度がすごい。

 KAWASAKI MACH 5 ? : KAWASAKI 500SS (MACH 3) を 5気筒化して排気量が 5/3=
 833cc になったものがメインストリートに誇らしげに置いてありました。 サイド
 カバーには 850 のエンブレム付き。 当然、通行人の注目を浴びていました。
 これは、カワサキの会報 KAZE Vol.96 に私の文章とともに写真が載っています。

 他には
 小型四輪用エンジンを搭載したトライクル(リアカー付き)
 シートがチンチラ張りで、族車のような CB750 with 旧ドイツ軍のヘルメット
 でっかいリアキャリアを付けて実用車となっていた DUCATI 916
 V Max のサイドカー:フロントフォークは自作(?)ガーターフォーク
 全面オレンジ色のカタナ(1260cc?):タンクには KATANGO というロゴ入り
 Triton:お約束の Triumph+Norton 数台
 Sunbeam(タイプは不明)
 Rickman(タイプは不明、全面クリーム色)
 Douglas(タイプは不明、水平対向2気筒)
●観戦
 観戦ポイントは、グランドスタンドはもちろんのこと、コース上のいたるところ
 にあります。 

 場所によっては、コース脇の土手で寝ころびながら見ることもできます。
 通り沿いのカフェで優雅に見るのもあり。
 お願いすれば、民家の軒先で観戦できるかも。
 マウンテンコースでは、コース脇に駐車場も観戦スペースも無いので観戦場所は
 限定されるでしょう。

 いずれにしても、閉鎖前に観戦ポイントに着き、バイクの置き方に注意。
 メジャーなポイントでは場内(?)放送が流れますが、当然英語です。
 "Douglas", "Gren Helen", "Ramsey" ではラジオが聞けますが、やはり英語。
 オフィシャルが缶を持ってお金を集めに来ます。 レース運営資金の調達なので、
 快く払いましょう。
●Mad Sunday
 1日おきにレースが行われるということは、1日おきにレース以外のイベントが
 開かれるということで、その名の通り、レースの無い日曜日に行われるイベント。
 レーシングコース(のマウンテンコース周辺?)がレース同様に一方通行で速度
 無制限となります。 あとは野となれ山となれ。 毎年これで何人かお亡くなり
 になっているため、最近は市街地などの数カ所だけは速度制限をしているらしい。
 去年は、土曜日の TT F-1 の決勝が雨で翌日に延期となったため、Mad Sunday は
 ありませんでした(T_T)。
 でも当日、車が来るのに反対車線にはみ出してまでコースをカッ飛んでいく連中が
 大勢いた(マウンテンコースでは私もやっちゃいました)。

 またイベント日には、コースの各所でさまざまなミーティングが開かれます。
 その数は数10にのぼるというけど、これも体験できなかった。
●交通事情
 けっこう飛ばす人もいるけど、運転のマナーはいい。

 郊外は飛ばしても、市街地入り口の「30(mile/h)」標識にさしかかった途端、
 みんなスピードを落とします。 と言ってもネズミ捕りをやっている気配は
 ありません。

 左側通行ですが、エキサイトしてくると、右側通行のドイツやフランスからの
 ライダーが無意識のうちに反対車線に飛び出すというウワサがあります。

 信号は青から赤に変わるときだけでなく、赤から青に変わるときも黄色の状態
 が2秒間あります(日本も真似してもいいんじゃない?)。

 ラウンドアバウトは、主体性に任せていて(良心も)、効率も良い。
 ただし、交通量の多いところでは使えないかも。

 オートバイは大人の乗り物で、子供が運転しているのは見かけませんでした。

 地図はまったく設置されていないので、あらかじめ自分で調べておかないとダメ。

 島内には、たとえば TT コース沿いなら 4,5 箇所にガソリンスタンドがあり
 ますが、営業時間は不明。
●夜
 フェリー乗り場からメインストリートにかけての200mほどの道路は、毎晩(?)バカ
 騒ぎの会場となっています。 ギャラリーは数1000人。 ウィリー,ジャック
 ナイフ,マックスターン,カラぶかしはお約束。 スッポンポンのオニーチャン
 がチャリンコを乗り回したり、トップレスのオネーチャンがポーズを取っていた
 りします。 それを正面から写真に撮りに行くヤツもいる。

 夜はコースのあちこちでゲリラ的に騒いでいるけど、それ以外の場所は静かで、
 変にカラぶかししながら走っているヤツはいません。 騒ぐにも節度を持って
 いるようです。
●海辺のメインストリート
 ホテルと土産もの店が集中しています。 ホテル前の芝生にバイクが並べて
 止められています。
 また、バイクの路上展覧会場となっています。
 TT レースウィークには、ここで頻繁にイベントが開かれているので、見に行き
 ましょう。 曲乗り、トライアル、ミニバイクレース、etc,etc

 通りの真ん中に馬車列車用のレールがあり、レールはもちろん、馬糞にも注意。

 Tourist Information は、フェリー乗り場と、メインストリート脇にあります。
 でもじっくり調べるなら、フェリー乗り場側がお薦め。

 Biker Mini Market なるものがありますが、品揃えはいまいち。

 Broad Way 近くの裏にバイク店(Tommy Leonard Motorcycles)があります。

 ホンダ・ファンのおじさんが開いている Honda Collection Hall があります。
 日本人が入って行くと、声をかけてくれます。 ここには、'60 年代のホンダ
 のレース関係の資料や記念品が展示されています。

 日が暮れてくると、ストリート上の電飾が灯ります。
●人々
 観客は、当然イギリス人が多いけど、それ以外ではドイツ人(正確にはドイツ語圏
 の人)が多いように感じました。 あと、近いのにフランス人は少なかったみたい
 です。 これらは、あくまでも私の主観であって、事実とは一致しないかも。
 いわゆる小僧とか族に相当するようなヤカラは見あたらず、たとえバカ騒ぎをして
 いても自分の行動に責任を持っている感じ。
 年齢は20歳前後から70歳くらいまで。 10代は、レースの手伝いをしている現地の
 子や、出場ライダーの家族程度で、自ら乗っている子は見かけなかった(単に10代
 に見えなかっただけかも)。
 女性ライダーは少なく、多くはタンデムシート。
 お揃いの皮ジャンでタンデムしている老夫婦なんかをけっこう見かけました。
●今回行ってみて
 ○時間の余裕があれば、イギリス本島の湖水地方(ピーターラビットの故郷)や、
  Nottingham 近郊にあるドニントンパーク・サーキットにも寄りたかった。
 ○NTV650(日本での BROS1)を借りたけど、イギリスのモーターウェイやマン島
  のTTコースをカッ飛ぶには不向き。 リッタークラスのスポーツタイプが
  おすすめ。 でも車載カメラをやるには、カウルが邪魔。
 ○マン島ではけっこうナマッた英語を喋る人もいる。
 ○とにかく不順な天候に泣かされました。
 ○マン島のあちこちでイベントがあるので、その情報収集はしっかりと。
  ただこれはマン島でないと難しそう。
  とりあえずはフェリー港脇の Tourist Information へ。
 ○実は日本人ライダー(前田さん等)の応援のために、日の丸の旗を持って行った
  けど、日程が合わず、出番が無かった。
  行かれる方がいましたら、お譲りします。
 ○マン島の観光地、たとえば Lady Isabel や博物館にはほとんど行けなかった。
 ○今年は行けないけど、来年(2000年)また行こうと、企てているところ。
●資料(今回、情報の収集に利用したものや、お世話になった方達)
 渡航前
 ○Clubman Vol.132 のマン島記事 by 小林ゆきさん
  マン島行きの原動力となりました。
  小林ゆきさんのホームページもあります(http://member.nifty.ne.jp/YUKKY/)
 ○前田淳さんのホームページ(http://www.jcc.co.jp/~mmbc/jun/)
  レースだけでなく、行き方等についても参考になりました。
  マン島に行く前に絶対見てもらいたい。
  いや、行かない人にも見て欲しい。
 ○マン島ホームページ(http://www.isle-of-man.com/)
  地図,レース日程等。これ以下の3項目はここから派生。
 ○マン島観光局(Fax:+44-1624-627443)からの観光冊子
  観光案内,ホテルの公告等が満載。
 ○マン島観光局から Fax で送ってもらった B&B リスト
  約 100 件満載。 これで Dillon 家を見つけました。
 ○Steam Packetホームページ(http://www.steam-packet.com/)
  フェリーの時刻等。 予約もできるはずですが、要確認。
 ○Michelin のロードマップ
  ロンドン←→リバプール間の自走時に活躍
 ○広田政文さん(E.Mail:hirota7@sepia.ocn.ne.jp)
  ロンドンのレンタルバイク「Scootabout」の日本事務をなさっています。
 ○「地球の歩き方」等の情報誌
  マン島自体の情報はあまり無い。
 ○Thomas Cook
  ヨーロッパの鉄道だけでなく、船の情報も満載。 大手書店等で購入可。
 ○村山モータース笹塚本社
  WDWのチケットや宿の手配でお世話になりました。
 ○BRAIN TRUST
  雑多な情報。

 現地
  Tourist Information         島やレース,イベントのさまざまな情報
  現地調達の、マン島詳細地図  地名等で、とにかく活躍
  ジモティー,観客のライダー  店,イベント
●おまけ 今回出会った日本人
 マン島で
 ○小林ゆきさん、前田淳さん、カメラマンの方達
   マン島 TTコースのグランドスタンドで。
   今回は日程が合わず、前田さんの走りを見ることができなかったのが心残り。
 ○(ホンダ関係者数人)
   マン島 "Douglas" のホンダミュージアム内や周辺で。
 ○(サッカーのワールドカップ観戦ついでに来た2人組)
   マン島 "Douglas" の土産物店で。

 イタリアで
 ○(ドゥカティ・オーナーズ・クラブの3人)
   リミニ・サーキットの入り口で。
 ○ストラーダの野川さん、シルバーバードの牧野さん、
  村山モータースの村山マサカズさん、山根さん
   リミニ・サーキットで。
 ○和歌山さん
   リミニ・サーキットで。
 ○クラブマンの田口さん
   ボローニャのパルコノルド(ドゥカティ・パレードのゴール)で。
 ○モータープロダクト・ヤジマの矢島親子
   ボローニャのパルコノルド(ドゥカティ・パレードのゴール)で。
   その後、幸夫氏の運転で、四輪でボローニャ駅まで送ってもらいました。
 ○サッカー・ワールドカップのサポーター達
   帰りのオランダや成田で。
最後に
 今回協力してくださいましたり、お名前を公表することを快諾してください
 ました皆様に感謝いたします。

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