北海道 ツーリングレポート 1995 夏
(第4話) 礼文島、その1
(つづき)
礼文が近付いてきた。カモメの数が急に増える。
-
香深港へ入港。バイクをそそくさと降ろしてターミナルへ。
YH からは迎えが出ているはずである。
いろんな民宿や旅館の迎えが旗を持って到着する客を向かえている。
そんな中で「こいつにだけはついていきたくないな〜」と思ったヒッピー風の
ニイチャンが桃岩のヘルパーだった : - )
ターミナルにて man watching をすると、かぁいいおねえちゃん達は
みんな星観荘のお迎えの方へ… 桃岩YH には近付いて来ない ( ;_; ) もし、
次回来れた時には星観荘にしよう!と心に堅く誓ったおぎのであった。
本日泊まりの人が強制的にブルーサンダー号に詰め込まれる。
SRX で後をついていく。なにやら車の中では早くも指導が行なわれているようだが、
よくわからない。タイムトンネルを抜けてけっこう急なダートを下って桃岩荘到着。
「元気よく、『ただいま』って言って入ってくださいね〜」との教えを受け、
玄関を開けると、そこは鐘やらギターやらでの派手な歓迎があった。
やるな桃岩、いきなり飛ばしてる。
時間が遅かったので、受け付け&事情説明 :-) もそこそこに食事。
う〜むお世辞にもいい食事とは言えんなぁ。
♪ミ〜ティング〜のかけ声を背中で聞きつつ、速攻で風呂を片付ける。
さて、懸案のミーティングだが、
事前にあることないこといーぱい聞いて頭の中ですんごいのをイメージしていたせいか、
それほどのインパクトは感じなかった。
結構まじめに、熱っぽく唄い踊るので割と良かったつーか ( ^^ ;
今日8時間を歩いたという4人の取り合わせが妙におかしかった。
一人は旅好きそうなおねえちゃん、推定年齢30歳。
一人は女子大生っぽい芯の強そーな娘。一人は足細、頭爆発ロッカーにいちゃん。
もう一人はヤンキー風味な顔の恐いにいちゃん。
大きなお世話だけど話題合わなかったろーな : - )
ミーティング終了後、食堂で明日の8時間コースの説明(参加者のみ)を受け早めの就寝。
桃岩YHでは桃時間(日本標準時より30分早い)の 22:30 には完全消灯である。
回転ベッド(注)の隣のにいちゃんのイビキがちょっとうるさかったけど
問題なく寝られた。
注) 回転ベッドとは、普通想像するものとは違い :-) いろりの広間を
ぐるっと囲んだ中二階状態の場所に設置された二段ベッド群である。
本日の走行距離 381 km
- 7/19 (水) 曇り時々晴れ
8時間コース参加者は桃時間の 5:30 起床。
ヘルパーさんがベッドまで起こしに来てくれる。
そそくさと朝食(割と普通)をとって出発の準備。
ブルーサンダー号で香深のバス停まで送ってもらってバスに乗る。
しかし、このバスが結構高くて(1000円以上)遅い(スコトン岬まで一時間)
トド島をバックに記念写真を取って8時ころ出発。
本日のメンバーは総勢11人!中には小学6年の息子を連れた、4?歳のおばちゃんも、
リフレッシュ休暇で来たとゆう同じく 4?歳のおっちゃんもいる。
なかなかバラエティーに富んだ妙に平均年齢の高いメンバーだ。
最北端の牛乳は、お腹ゴロゴロになる可能性があったので、
トイレの少ないこのコースでは危険と判断し飲まなかった。
鮑古丹をすぎるまでは楽勝。残念ながら空は曇がちであまりぱっとしないが、
歩くには暑過ぎずにちょうどいい感じ。
しかし、ゴロタ岬までが大変だった。大汗。
リーダー君のペースが早くて運動不足な体にはキツイ。
おばちゃんおじちゃんも早くも離れ気味である。霧のなか岬に到着。
景色はほとんど見えない ( ; _ ; )
花も今年は暑かったため早くに終ってしまったそうで、ほとんどない ( ; _ ; )
気を取り直して再出発、鉄府の浜へ。「穴あき貝」を拾う。
ヒトデの類が二枚貝を食べるために開けた穴だという話だが、
じーちゃんがヒマにまかせて人寄せにキリで穴を開けてるんぢゃないかと
一瞬疑うぐらい大量に落ちていた。
浜は穴あき貝だらけである。不思議な島礼文。
再び岬越えの急坂を乗り越えて西上泊の港へ。
澄海岬への道は立派な階段が作られ、
どこぞの展望台のような感じでピカピカに整備がされていた。
前にも来たことがあるというメンバーからは「こんなはずじゃなかった」
というような声も。確かにやり過ぎかもしれない > 礼文町
腹が減ってきたので、売店でホタテなぞを食し、水分補給もして出発。
ここで4時間コースの二人と別れる。
ニコニコしながら舗装道路を戻っていく二人を後目に
こちとら登山道をひーひーいいながら(そうでもなかったけど)歩く。
しかし、おばちゃんもおじちゃんも8時間に付いてきた。
さすが昭和20年代生まれ根性が違うぜ。
道は海岸沿いを離れ、山の中、森林地帯に入る。ここが一番キツかった。
なにせ一面霧で景色は見えない、腹は減る、ペースが合わないの3重苦。
西上泊でのんびりし過ぎたために、予定より遅れ気味だったのだ。
やっぱし集団行動やめて一人で来れば良かったな〜などと考える。
まぁ一人だったら絶対途中で帰ってただろけど ( ^^ ;
(つづく)
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