北海道 ツーリングレポート 1995 夏
(第3話) 最北へ
(つづき)
明日の朝、早起きできたら、もう一度吹上温泉に行ってみよう。
- 7/18 (火) 晴れ
早く寝たので朝4時に目が覚める。いいリズムである。
霧も晴れていい天気になりそうなので、予定どおり朝の吹上温泉へ SRX を飛ばす。
なんたることか、朝5時前だとゆうのに、駐車場には車がかなりある。
それでも昨夜よりは少ないので、さくさく入ることにする。
風呂には昨夜が 20人ぐらいで、今朝が 12,3人ぐらいか。
割とゆったりつかることができた。何人かギャルがいたので、
上の湯船に行って気を遣う ( ^^ ;
風呂から上がり、熱いのでノーヘルでダートを走り
(良い子は真似しないよーに)望岳台へ寄ってみる。
空は快晴すんばらしい眺め。十勝岳が美しい。写真を何枚か撮る。
キャンプ場へ戻り朝食。メニューは昨日の残りご飯のオニギリ
(アルミホイルと PRIMUS のトースターは非常に役に立つ)と歩人のソーセージ。
モンカフェで仕上げをして撤収。わりとゆったりである。
美瑛をゆっくり見るという原口さんとここで別れる。
美瑛駅裏のホクレンで給油&軽く洗車をしてルート検討。
このまま天気が持てば礼文へ渡るのがベターか。桃岩荘YH に TEL して予約。
礼文に行くと人生が変わってしまうという話だが、
このへんで人生変えようとおもっているおいらには問題ではない : - )
唯一の問題は、16:30 稚内発の最終フェリーに間に合うか。
稚内まで 300km 以上!
R237 を北上する。途中渋滞を嫌って西神楽付近から左折して、
美瑛川の対岸の道を走る。「ばんえい競馬場」ってこんな山のなかだったのね。
旭川新道を経由して野性の勘で幌加内へ向かう道道(旧516号)へ。
ワインディングでタイヤの横を減らす :-) 暑くなってきた。
あまり寄り道しないで、R275 を北上し朱掬内へ。
通り過ぎるバイクも車も少ない。
深名線の湖畔駅で休憩。
もうすぐ廃線の駅は真夏の日射しを受けてひっそりとしていた。
汽車がちょうど通るようなら湖畔の道を通ってみようかと思ったが、
案の定昼間のダイヤはない。R275 に戻って北を目指す。
それにしても暑い!とうとうTシャツ1枚になる。
ぼちぼち昼飯を食べる時間。美深のコンビニでもと思っていたが、
めぼしいところがなかったので、道の駅まで走る。
片岡義男の「夕陽のシャンプーライダー」よろしく洗面所で頭を水洗いしてさっぱりする。出発
前に短髪にしたのですぐ乾いてよろしい。結局レストランでチキンカレーを食べる。
おぎのはカレー好きなのだ ( ^^ ;
印度人にレシピを作ってもらったとかで美味かった。
R40 を北上するが、音威子府付近はあまり記憶がない。
別に寝ていたわけではないのだが (^^; 天塩川沿いの割と単調な道だったせいか、
暑さのせいか…
幌延付近で前方に利尻が見えた。北へ来た(洒落ぢゃないよ)という実感が
こみ上げてくる。サロベツの原野の雰囲気が色濃くなってくる。
豊富で給油。少しだけ時間に余裕がありそうだ。
原生花園の道を横切って、オロロンラインへ。
やはりこの道は語呂がいいので、個人的には道道きゅうまるきゅう号と呼びたい。
Nの字を型どった北緯45度の碑を一度も見たことないので、
探しながら北上するが、結局見つからなかった。稚咲内よりも下だっけ?
北上するにつれ、左手に重なって見えていた利尻と礼文がだんだん離れてくる。
海が逆光にきらめいていい雰囲気。勢いでノシャップまで走る。
初めて訪れた岬は、あまり感動的ではなかった。
水族館の裏の狭い通路に写真でよく見る「ノシャップ岬」という看板が立ってるだけ。
早々に退散する。
やばい、時間があまりない。FTへ駆けつけたのが出航20分前。
速攻で乗船手続きをして、それでもちゃっかりバイクは 400ccだけど、
125ccです〜とか言って申告して(良い子は真似しちゃいけません)、
旅費をちょびっと浮かす ( ^^ ;
バイクは SRX を入れて2台だけだった。船内は割と混んでいたので
デッキの一席に陣取り、ようやく落ち着いて、ホクレンの地図など見ながら
時間を過ごす。ちょっと雲が出てきて島の方が霞んでいるのが気になる。
礼文が近付いてきた。カモメの数が急に増える。
(つづく)
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